スニーカーヘッズが安心して売買を行えるマーケットプレイス『GOAT』は、フォルニア州カルバーシティでのポップアップ期間中にJeff Staple(ジェフ・ステイプル)を招き、『GOAT』の創設者兼CPO、Daishin Sugano(ダイシン・スガノ)とストリートウェア産業について語るトークショーを開催した。
約1時間のセッションにおいて、Stapleは〈Supreme(シュプリーム)〉、〈Nike(ナイキ)〉、〈Louis Vuitton(ルイ ヴィトン)〉といったリーディングカンパニーについて、自身の意見をシェア。その中でも、スニーカー界のご意見番がSuganoに語った「Louis VuittonはSupremeとコラボしたよね。そして、Supremeには10億ドルの価値がついた。この事実がルネサンス第二期の到来だと思わないかい?」という言葉には大勢が食いついた。「正直、この二つのトピックは、僕たち今すぐ考えなきゃいけないことを示すものだと思う。LVのコラボレーションは、かつては考えられなった新たな視点をストリートカルチャー全体にもたらしたからね。MTVがヒップホップビデオの放送を始めたような歴史的出来事と言えばわかりやすいかな。終わったように見えた一時的流行が、ある日、音楽賞を受賞するようなカテゴリーへと変わったんだ。LVがやったのはその類における最高レベルのことで、だからカーライル・グループもSupremeに投資したんだよ。そして、Supremeは現在、10億ドルの価値がある。テック企業やAmazonみたいなものなんだよ。」
また、「カーライル・グループ」が〈Supreme(シュプリーム)〉の株式の一部を購入したことについて、Stapleはこれがストリートウェアのビジネス/クリエイティブ面における新時代の幕開けのシグナルだと語る。「Staple Design」の創業者は「経済面におけるSupremeのディールがあったから、誰でも個人的投資を受けることができるようになった。なぜなら、多くの投資家たちが“第二のSupreme”探しをしてるからね」という言葉に続けて、「みんなLVとSupremeのコラボが、このカルチャーの終点だと思っている。でも、僕にとってこれはリセットボタンだよ。20年後、30年後に向けた新章開幕だね」と語り、ストリートシーンがこれまでになかった要素を加えて、今後も成長を続けると予想している。
確かに〈Louis Vuitton〉のみならず、現在、多くのラグジュアリーブランドがストリートとの共存を試みている。また、〈Off-White™(オフホワイト)〉や〈Gosha Rubchinskiy(ゴーシャ・ラブチンスキー)〉といった高価格帯のストリートブランドの登場により、消費者もラグジュアリーブランドを以前より身近に感じるようになってきたのも事実。OGやそのマインドセットを継承する人たちが、ストリートの礎を築き、カルチャーの根幹をなすものの価値が薄れることを危惧する一方、Stapleの言うとおり、ストリートが広義な意味を持つようになり、新たな段階へと移行しはじめていることからは目を背けることはできない。読者のみなさんは、“ストリート”が今後どのように変化していくとお考えだろうか。
ちなみに、〈Supreme〉の創設者、James Jebbia(ジェームス・ジェビア)はブルックリンの新店舗オープン時に、〈Supreme〉のブランディングについて言及していた。まだそのインタビューを読んでいないという方は、こちらからご確認を。
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Source: HYPE BEAST