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ティンバーランドと人。丸山剛彦編

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With Timberland

ティンバーランドと人。丸山剛彦編

堅牢でありながら端正。いまやファッションや音楽などのカルチャーシーンにおいても欠かせない存在として知られる〈ティンバーランド〉。その最新コレクションとして創業当時のアーカイブの雰囲気を現代的な機能とデザインでアップデートした「ヴィンテージコレクション」が登場。そこでフイナムでは、かねてから〈ティンバーランド〉を愛用しているクリエイターと〈ティンバーランド〉の関係に焦点を当て、改めて「ヴィンテージコレクション」の魅力に迫ります。

  • edit_Hiroshi Yamamoto
  • photo_Yuzo Tough
  • text_Maruro Yamashita

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丸山剛彦
1965年生まれ。新潟県長岡市出身。過去には『BEAMS』のチーフバイヤーとして、数々のヒット商品を生み出す。2007年より独立し、今年でちょうど10周年となる、Made in Japanにこだわったブランド〈サンカ〉をスタートさせる。長きに渡るキャリアの中で、様々な洋服を見てきた経験から生み出される高品質なカジュアルウェアは、多方面から高い評価を受けている。

“渋カジ”を支えていた〈ティンバーランド〉のモカシン。

〈ティンバーランド〉は1973年創業のアウトドアブランドではありますが、この連載の過去の回を見ても明らかな通り、今の日本においては、音楽などのカルチャーとの結びつきもとても深いブランドだと思いますが、丸山さんにとっての〈ティンバーランド〉のイメージはいかがですか?

丸山僕にとっては、ミュージシャンの人が履いているブーツというイメージではなくて、やはり”渋カジ”になってくるんですよね。1989年とかそれくらいだったと思いますけど、”渋カジ”ファッション全盛の中で、〈ティンバーランド〉のモカシンが本当に流行っていたんですよ。高校生とかもみんながこぞって履いていたりするくらい。みんなが紺ブレ(紺色のブレザーの学生服)にモカシンを合わせるっていうスタイルだったんです。

そういう時代があったんですね! 当時の丸山さんも〈ティンバーランド〉のモカシンを履かれていたんですか?

丸山僕はその当時、既にビームスで働いていて、モカシンを売っている側でしたね。

丸山さんがビームスに入社されたのは何年のことなんですか?

丸山1985年ですね。ビームスが1976年創業なので、入った翌年が、ちょうど10周年だったんですよ。僕が入ったのは、今もある原宿のメンズカジュアルのお店でした。当時は6坪くらいの小さなお店だったんですけどね。当時の原宿は、そのメンズカジュアルのお店と、「BEAMS F」、「International Gallery BEAMS」、まだ出来たばっかりだった「Ray BEAMS」しかなかった頃ですね。あとは渋谷にカジュアルのお店と、『Clothing Salon』 っていう重衣料のお店があったくらいで、地方は1、2店舗くらいしか展開していなかった時代です。

なるほど。丸山さんが〈ティンバーランド〉というブランドを認識したのも、ビームスに入社されてからですか?

丸山ブランド自体は知っていました。けど、実際に物に触れたのはビームスで働き始めて、ちょっと経ったくらいでしたかね。

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アメカジというベースは何十年もずっと変わらない

丸山さんがこれまでに愛用されてきた〈ティンバーランド〉の商品について伺わせてください。思い出に残っているモデルなどございますか?

丸山14、5年前に購入した「6” Boot」ですね、イエローヌバックの。履き口の部分がGore-Tex®でモノグラム柄になっているモデル。それを愛用しています。当時まだビームスで働いていた頃に購入しました。

当時から丸山さんのファッションスタイルは、今と変わっていないのでしょうか?

丸山ここ数年は変わっていないですけど、それまでは意外とコロコロではないですけど、わりと変わることが多かったんですよね。「6” Boot」を買ったのは、ビームス用に自分がバイイングをしていた頃だったんですけど、〈エヴィスジーンズ〉を穿いたりしていた時期だったりしますし。ビームスにいた頃は、仕事柄いろんなブランドも見ますし、扱いますし、オリジナルも勿論やりますし。旬なブランドもシーズンによって変わってきますしね。

基本、自分のベースはアメカジというところにはあるんですけど、デニムは501®を穿いてるんだけどジャケットはデザイナーズものを着たりというような変遷はありましたね。逆に今では、自分のやっている〈サンカ〉がちょうど10年目で、自分の作りたい洋服というものが見えているから、色々なものにアンテナを張るというよりかは、クリエーションを突き詰めたいという思いが強いこともあって、あまりスタイルが変わらなくなりました。

先ほど、ファッションのベースにはアメカジがとおっしゃられていましたが、そもそもファッションに興味を持った切っ掛けはなんだったんですか?

丸山それはやっぱり雑誌『POPEYE』です。中学生くらいから『POPEYE』を読んでいたんで、そこの影響は大きいです。『メイド・イン・USA・カタログ』よりは、ちょっと下の世代なので、やっぱり『POPEYE』なんですよね。他にも『メンズクラブ』とかもありましたし、読んでました、けれど『POPEYE』はそれとはまたちょっと違って、より文化方面に力を入れた雑誌だったんですよ。ファッションだけではなくて。だからやっぱり面白かったし、影響は強かったと思います。なので、アメカジというベースは何十年もずっと変わらないですね。

では、現在の丸山さんのスタイルにとって、今日履いていただいた「1978 Hiker」はいかがでしたか?

丸山見た目よりも軽くて履きやすいなというのが、履いてみての第一印象ですね。あまり華奢な靴は好きじゃなくて、結構ゴツいものが好きなので、しっくり来ますね。

ゴツめな靴がお好きな理由は何かあるんでしょうか?

丸山あまり太いパンツを履かないんですよ。極太みたいなやつは、自分の体型には合わないなって感じていて。割と細めなのを履くことが多いので、細いパンツに華奢な靴だとあまりにもバランスが良くないから、ゴツい靴を合わせて、トップスはまた逆にデカめにしてバランスを取るようなスタイルが昔から好きなんで、そんな感じなんですよね。

あくまでもバランス感の話なんですね。

丸山そうですね。でもこのブーツはブーツ単体としても見てもとても良い感じだと思います。気になりますね。

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アッパーにはLWGシルバータンナリーの高品質ウォータープルーフレザーを使用。1978年に発売されたハイキング用ブーツを復刻させたクラシカルな見た目が、今だからこそ新鮮な一足。「1978 Hiker」¥35,000+TAX

ティンバーランド / VFジャパン株式会社
電話:0120-953-844
www.timberland.co.jp

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Source: フィナム

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