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FEATURE|Localism and Independent spirit. From IMA:ZINE OSK / JPN IMA:ZINEが示す、これからのショップの在り方。
Localism and Independent spirit. From IMA:ZINE OSK / JPN
IMA:ZINEが示す、これからのショップの在り方。
去る9月16日、大阪の中津に「イマジン(IMA:ZINE)」という名のセレクトショップが誕生した。正直なところ、拠点となる中津という町は人の多い場所ではない。それにも関わらず、オープン初日には店の前に長蛇の列ができ、たくさんの人々が買い物を楽しみ、開店を祝った。このショップを立ち上げた3人はもともと、大きな看板を抱えていた関西のファッションシーンきってのキーマンだ。そんな彼らがどうして、商圏を離れ、なにもないこの場所からリスタートを切ったのか? そしてトレンドに媚びず、自分たちが発信したいものだけを取り扱うセレクトのこだわりとは? 彼らが思うショップの在り方を探るため、我々取材班は大阪・中津を訪れた。
- Photo_Shimpei Hanawa
- Text_Yuichiro Tsuji
- Edit_Yosuke Ishii
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大阪の中津という町は、“ファッション”という言葉が持つイメージとはほど遠い、昔ながらの街並が残る住宅街だ。通りを歩くだけで住民たちの生活の営みを感じることができる。家があり、学校があり、いくつかの商店がある。人通りが多いというわけでもない、静かな場所だ。そんなところに「イマジン」は突如として表れ、9月半ばのオープン初日には長蛇の列ができたという。その日を起点に、町に変化が訪れたのだ。
アメカジやストリートブランドを上手に配置し、そのなかには「イマジン」のメンバー2名が携わるブランドも展開される。だが、トレンドを意識したいわゆる“売れるブランド”はない。自分たちが信じるものだけが並んでいる。
谷 篤人 / イマジン ディレクター、バイヤー
関西地区の「ビームス」で販売員、プレスを務めた後、2013年に上京。カジュアル部門のバイヤーを担当し、世界各国を飛び回る。「イマジン」ではディレクションとバイイングを担当する。
稲葉冬樹 / イマジン ストアマネージャー
大阪・京都に7店舗を構える名店「ロフトマン」に14年間在籍し、プレスと店長を務めた名物スタッフ。関西ファッションシーンにおいてその影響力は絶大。この「イマジン」ではマネージャーとして手腕を振るう発起人の一人。
関西圏のファッション・カルチャーを発信する雑誌『カジカジ』で長年にわたり編集長を務めた岩井祐二氏、関西の「ビームス」で販売員、プレスとして活躍し、その後はバイヤーとして東京で活動をしていた谷 篤人氏、そして関西を代表するセレクトショップ「ロフトマン」で長年プレスを務めてきた稲葉冬樹氏の3人が集まり、このショップをオープンさせた。各々のフィールドで築き上げて来た地位や名誉を捨て、3人は新しい旅に出たのだ。
彼らはなぜその一歩を踏み出したのか? 「イマジン」のディレクターとなった谷氏、ショップマネージャーとなった稲葉氏の想いに迫った。
チャンピオンではなく、チャレンジャーでいたい。
「イマジン」のオープン、おめでとうございます。そもそもどうして、このお店をつくろうと思ったのか、まずはそこからお話を聞かせてください。
谷それは稲葉が喋ったほうがええな。
稲葉谷はもともと「ビームス」のプレスとして関西にいて、ぼくも「ロフトマン」のプレスをしていました。お互いをライバルのように意識していて、『カジカジ』という雑誌によく掲載させてもらっていたんですが、どっちが大きく載るかみたいなのを競い合うような仲だったんです。その後、彼がバイヤーとして東京に転勤になって。あれは5年くらい前やっけ?
谷そうやね。
稲葉それで5年間ずっとがんばりながら、半年に一回くらい関西に遊びに来てくれたんですよ。それで一緒に呑みに行ったりして、いつも熱いトークを交わすんですが…(笑)。あるときの席で「いつか一緒になにかやりたいね」なんて話をしたんです。
谷その場にはうちの代表の岩井も一緒にいましたね。
お酒の席ではよくある話ですよね。
稲葉そうかもしれません。そのときは話だけで終わったんですが、自分のなかではリアリティのある会話だったんです。ぼくらもいい大人だし、なにかチャレンジするにはいましかないんじゃないか? というタイミングかなと。このまま「ロフトマン」に残るか、新しい道を模索するのか。自分にはその2択しかないと思ったんです。
それで後者を選択したと。
稲葉そうですね。新しい道を切り拓くことを考えたときに単純にワクワクしたんです。チャンピオンではなく、いつまでもチャレンジャーでいたいな、と。その気持ちをまず岩井に相談したら、すぐに賛同してくれて。ぼくの頭のなかではやっぱり谷も一緒にいてほしかった。だから東京まで行って口説いたんですよ(笑)
谷たしか去年の夏くらいやったよね? ぼくは13年間「ビームス」にいたんですが、当時がいちばん楽しい時期だったんです。酒の席で一緒になにかやりたいって話をしたのは覚えていたんですが、あくまで夢物語だと思っていて…。
稲葉さんと岩井さんの訪問は寝耳に水だったわけですね。
谷そうですね。ただ、ふたりの表情を見ていてすごく吸い寄せられたというか、心を奪われたんです。正直な話、そのときにどんな話をしてくれたのか覚えていないんですが、本気で考えているふたりの姿勢に気持ちを動かされたのは事実です。そのときの自分は「ビームス」で頑張ろうとしか考えていなかった。でも、ふたりはそれとは異なる未来のイメージをぼくに与えてくれました。さっき稲葉が言っていたように、新しいことにチャレンジするなら、いましかないんじゃないか? と。
稲葉バイヤーとして順調にステップアップしている時期というのはぼくにもわかっていたから、無理矢理こっちに呼ぶようなことはしたくありませんでした。あくまで自発的なものをぼくと岩井は求めていたんです。でも、彼はぼくたちの気持ちに応えてくれて、「大阪に戻るわ」と言ってくれたんです。
谷もちろんいろいろ考えましたよ。でもね、「ビームス」を辞めるとなっても後悔しないなぁと思ったんです。反省することはたくさんあったけど、後悔はゼロ。気付かぬうちにそんな気持ちに辿り着けていました。がむしゃらに頑張って、楽しみながら仕事をすることができていたので。
お店はずっと未完成のままでいい。
3人が同じスタートラインに立って、準備はいつ頃からはじめたんですか?
谷会社を辞めてすぐだったんで、今年の6月とかですね。
稲葉準備をはじめて3ヶ月でオープン。最短やな(笑)
谷9月オープンは無理って何回も言いましたからね(笑)。内装がこんな風になって、ここにある什器を置くって決まる前にアメリカへ行って。オープン後のお店を想像しながらバイイングしていました。
お店をつくるにあたって、コンセプトやヴィジョンなどはあったんですか?
谷ぼくは「ビームス」で働いていて、稲葉は「ロフトマン」。それぞれの背景をバランスよくブレンドしよう、というのはありました。お互いにやりたいことや、取り扱いたいブランドがあるんですよ。でもそれぞれの主張をすべて表現するとグチャグチャになってしまう。だからめちゃくちゃ話し合いましたね。
稲葉それぞれの主張があるからやっぱりぶつかるんです。それを最終的に岩井がまとめるっていう(笑)。編集者だから、そういう目線で上手にバランスをとってくれるんです。
なるほど。おふたりの個性を上手にエディットされているわけですね。
谷言いたいことはハッキリ言います。でも、ちゃんと自分で意見を固めてから言うようにしてますね。ぼくらもいい大人なんで(笑)
稲葉信頼しているんです、お互いを。
だからこそいい合えると。
稲葉そうかもしれません。意見をちゃんと聞いてくれるってわかっているから。
ストリート、アメカジ、それにテーラードアイテムに至るまで、ジャンルはバラバラだけど、チグハグした感じがしないのが不思議です。
谷空間がそうさせているんだと思います。丸、四角、直線を上手に混ぜて、什器と一体化させている。ブランド毎にアイテムを置いているんですが、正直想定してなかった見え方をしているんです。でもそれがプラスの方向に働いていると思います。
稲葉いろんなテイストのブランドが混ざってて、名前だけ見るとぐっちゃぐちゃだけど、この空間に置くと自然と調和するんです。
谷でも、まだまだ未完成だと思ってます。というか、永久的に未完成のままでいいですね。ずっと完成を目指して走り続けたいから。
お店を拠点にコミュニティをつくりたい。
いわゆる梅田や難波、心斎橋といった商業的なエリアではなく、住宅街である中津という町を拠点にしたのはどうしてなんですか?
稲葉はじめはずっと福島(大阪)で探していたんです。飲食店が多い町で、代表の岩井が以前に手掛けていた雑誌の編集部もそこにあったので。でもいい場所が見つからず、もう少し範囲を拡げて探したときにここを見つけて。たまたま見つけたんですけど、すごくいい場所やねって谷ともよく話していますね。
谷ぼく自身ほとんど来たことなかったんです、この町に。でも実はいいお店が点在しているんです。
いい意味で盲点があったわけですね。
谷それに梅田や心斎橋は人が多過ぎてマイペースにできないですし。あと、ここから梅田のスカイビルが見えるんですけど、めっちゃええ景色なんですよ。マンハッタンの夜景みたいで(笑)
ほとんど何も知らない場所で商売をすることに不安はなかったんですか?
谷逆にそれがいいんじゃないかと思いました。ぼくらの場合、何もない場所から発信することが大事なのかなと。「イマジン」がきっかけになって町おこし的なことができればいいなって。いまはインディペンデントな時代だと思うんです。大きな資本に頼れば売上げを求められる。でも、ぼくたちが目指すのはそういうことじゃないんです。
稲葉コミュニティをつくりたいんですよ。周りを巻き込んで何かおもしろいことをやりたい。それをするのに相応しい場所だと思ってます。
谷岩井は元々編集者だし、ここを拠点に新しいものをつくりたいって言ってますね。街新聞であったり、ZINEであったり。
稲葉「イマジン(IMA:ZINE)」っていう名前も岩井のなかでとっておきのワードとして隠していたみたいですね。「今を残すのは紙だ」って常々言っていますし。言葉の響きもいいし、意味もしっかりしている。ぼくと谷も「いいですね!」ってすぐに賛成しました。
大事なのはトレンドよりも人。そして笑ってもらうこと。
来店されたお客さんにはどんなことを感じて欲しいですか?
谷わざわざここまで来てくれたから、何かを持ち帰ってほしい。商品は自分たちが納得いくものしか置いていないし、ぼくらはそれを説明するのがうれしいし楽しいんです。売ろうという意識というよりも、自分たちの気持ちを共有したいっていう想いで接客しているので。
稲葉ほんまにそうやな。
谷楽しい、長居できる、気を使わない。そうゆう空間にしたいと思っています。
稲葉ぼくら、ほんまによく喋るんで(笑)。この落ち着いた空間とのコントラストがいいんでしょうね。
ブランドのラインナップもいい意味で想像を裏切られました。
稲葉見て驚かれる人は多いです。ぼくたちのことをずっと応援してくださるお客さまがいらっしゃるので、そういった方々に提案する気持ちでいます。ぼくらがこれまで培ってきた背景を大事にしつつ、ふたりが持っていないものを互いに補いながら感性の幅を広げているイメージですね。
谷トレンドって、ひとつやふたつじゃなくていっぱいあるんですよ。しかもいまはインスタグラムがあるから、情報がすぐ手に入りますよね。それをどう選択して、どう伝えるかだと思うんです。
バイイングをするときに、谷さんが大事にしているのはどんなことですか?
谷人との出会いを大事にしています。海外へ行って、現地の人と遊ぶ。ファッションは遊ぶことが大切なんです。だって、それぞれのライフスタイルを表現するのがファッションだから。遊びながらコミュニティの輪を拡げて、新しい人と出会って、仲良くなる。価値があるかどうかなんて二の次です。まずは自分がそいつのことを好きになるかどうか。服は人がつくるものですから。
なるほど。
谷もし自分がそこで出会った人を好きになったら、あとはそのストーリーをどうお客さんに届けるかを考えるだけです。ぼくが大切にしているのはトレンドよりも人ですね。トレンドは多過ぎて、追いかけられないです(笑)
おふたりともよく喋ると話していましたが、コミュニケーションを大事にされているのが伝わってきます。
谷関西人はシーンとした空気がダメなんです。
稲葉場がもたなくなるから(笑)
谷話さないとわからないですから。見て、聞いて、話す。これが基本ですね。そこで得たものを5倍にしてお客さんに伝えてます(笑)。単純に気持ちいいんですよ、自分の好きなものを伝えるわけだから。変な話、買ってくれなくてもいいと思ってます。ただ、笑ってほしい。
先程話されていた「何かを持ち帰ってほしい」というのはそういうことなんですね。
谷それがぼくらのプライドなんです。笑ってもらうことが。
たくさんの人が激励を送ったイマジン。
お店をオープンするにあたって、おふたりは自分たちが築き上げてきたものを一度リセットしました。その決意に対して周りの反応はどんなものだったんですか?
稲葉自分の決意を伝えて、言葉を失う人もいました。でも、そういった人も含め、最終的にはみんなが背中を押してくれたんです。「がんばれよ」って。
谷ぼくもおなじですね。家族のように慕っていた上司も同僚たちも、みんな応援してくれています。はじめに話したときに、みんな言葉が出ないんですよ。涌き上がった感情が言葉にならないというか。涙を流しながら激励をしてくれた友人もいて、その気持ちにぼくも涙して。周りの人に支えられながらいまの自分がいることを実感しています。
稲葉いまでも繋がっている感覚はあるよな?
谷うん、そうやな。ぼくらが彼らに与える影響は小さいかもしれない。でも、やっぱり見ていてほしいし、ぼくも彼らの動きをチェックしています。
今後、「イマジン」のようなローカルでインディーなお店が増えていきそうですよね。
谷みなさんそんなことを言われますね。そのきっかけとなるお店になれれば嬉しいです。競争心ではなく、共存していきたいです。みんなで盛り上げていきたい。そして「イマジン」を通して想いやストーリーをお客さんに届けたいと思っています。
Elements of IMA:ZINE 01
イマジンと共にスタートした新ブランドZepanese Club。
谷氏、稲葉氏に加え、アーティストであるVerdy氏が中心となってクリエーションを行う〈ゼパニーズクラブ(Zepanese Club)〉。蛇をモチーフにしたグラフィックが特徴的なアイテムが揃い、単なるショップのオリジナルではなく、ひとつのブランドとして機能させていきたいと谷氏は話す。
谷ぼくたちもここから何かを表現していきたいということでブランドを立ち上げました。コンセプトは大人のストリートウェアです。ヴェルディ君から蛇のグラフィックの提案があったとき、嬉しかったんですね。ホピ族のインディアンジュエリーにも同様に蛇をモチーフにした作品があり、そこには平和やリボーン(再生)といった意味があって、自分たちの状況と重なる部分を感じました。その話をジェイソン・タカラにしたら、彼もこのストーリーを気に入ってくれて、ストリートブランドとしてはじめてインディアンジュエリーをつくることができました。これからもジェイソン・タカラとは一緒に何かをやっていく予定です。
稲葉ブランド名にある“Ze”というのは、“He(彼)”でも“She(彼女)”でもないという意味で、どこかの大学の教授がつくった造語。つまりボーダーレスということですね。固定概念を持たず、いろんな要素を取り入れたブランドにしたい、という想いがあります。ですので、このブランドを主軸に他のブランドを見ていただきたいです。
Elements of IMA:ZINE 02
予想がつかないインディーズブランド。
「イマジン」の商品構成として欠かすことができないのがインディーズブランドだ。大きくクリエーションを展開するのではなく、自分たちの表現したいことを地道に発信する。ビジネスよりも、作家性に重点を置いたブランドはいい意味でクセがありユニークだ。ニューヨークのチャイナタウンを拠点に活動する〈チャイナタウン マーケット(Chinatown Market)〉、東京の下町でベルトをつくる〈ディスウェイ(THISWAY)〉などなど。今後に期待をしたいブランドが「イマジン」には揃っている。
谷すごく伸びしろを感じるんです、インディーなブランドには。先が見えないというか、今後どうなっていくか予想がつかないから見ていてワクワクするんですよ。未完成という意味では「イマジン」と同じだし、そこに共感します。だからフェアで喋れるし、一緒にアイデアを出し合える。お互いを高め合える存在というか、これから共に成長していきたいという意味も込めて取り扱いをさせていただいています。
Elements of IMA:ZINE 03
関西らしい言葉遊びを取り入れた別注アイテム。
自分たちがユニークだと思うものを自分たちの言葉で伝える。それが「イマジン」の接客における基本姿勢だ。でも、いいモノを「良い」と伝えるのではストレートすぎる。彼らの接客はそこに関西人らしいひねりが加わっている。つまり、言葉と一緒に笑いが届けられるのだ。その姿勢は別注商品にも表れている。
谷デザインやクオリティも服の大事な要素ですが、ぼくは接客の言葉で化学反応を起こして、商品の魅力をお客さんに伝えたいと思っているんです。例えば、究極の着心地にこだわった福岡のブランド〈着もちいい服〉に別注をしたサーマルは、〈着もちええ服〉というブランド名に変えています。あとは〈オアスロウ(orSlow)〉の別注も同じ。デザイナーの仲津さんは昔から慕っている同郷の先輩なんですが、ぼくらのショップも“中津三丁目”にあるんですよね。まぁ完全にダジャレなんですが(笑)、“仲津3”というコレクション名にしています。
谷言葉のイントネーションにも気を配ったり、接客中の動作で笑わせたり。正直スベることもあるんですけど…(笑)。カッコいいという価値観だけじゃなくて、『おもしろいから着てみたい』と思わせるようにしたいんです。そういった新しいアプローチをここでは模索していきたいです。
ほかにも大阪発のブランド〈ボクハタノシイ(BOKU HA TANOSII)〉にも言葉遊びを施した別注を制作したが、ここで見せるのはあえて控える。実際にお店に足を運んで、谷氏、稲葉氏の接客を受けながらぜひとも自身の目で確認して欲しい。きっと「クスッ」と笑えるはずだから。
ローカリズムとインディペンデント精神。「イマジン」がこれからのショップの在り方を示す。
情報とモノが溢れ、何でも手に入る時代にぼくたちは生きている。生産の技術が向上したのはいいが、何事にも効率が求められた結果、安定した品質を量産できる時代になった。それがもたらしたものは均一化だ。街にはチェーン店が増え、おなじ服を着た人々が闊歩している。個性が殺され、マジョリティーが正義とみなされる。
そんな状況に楔を打つように表れたのが「イマジン」だ。メジャーの看板を捨て、静かな場所でマイペースに個性を主張する彼ら。地場のコミュニティを築き、そこに集まる人々を巻き込みながらカッコいいもの、ユニークなもの、個性のあるものを発信しようとしている。情報に流されず、自分たちの価値観を信じている。
そういったショップがこれから増えていくような気がする。ローカルを愛し、インディペンデントな精神を持った「イマジン」は、そのプロトタイプとなり得る。今後、彼らがどのように発展を遂げていくのか?なにもかもが均一化されたいまだからこそ、彼らの動向に目を向けていたい。
IMA:ZINE
大阪府大阪市北区中津3-30-4
電話:06-7506-9378
営業:12:00~21:00
www.instagram.com/imazine_osk/
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Source: フィナム