パンクの黎明期を語る上で欠かせない人物、SIXことサイモン・バーカー（Simon Barker）をご存知でしょうか。マルコム・マクラーレンと交流をかわして、Sex Pistolの親衛隊だったTHE BROMLEY CONTINGENTの一員として活動。パンクとして知られることになるユース・カルチャーを形成していく重要人物です。
〈ヴィヴィアン・ウエストウッド〉が生んだカルチャーとファッションの融合という流れの最中にいた彼は、親交の深いパンクスなどを中心としたポートレートをかき集めて2002年に個展を開催し、2014年には『PUNK’S DEAD』という写真集を発売。服への深い理解を武器に2016年から、〈エーケーエー・シックス（AKA SIX）〉by Simon Bakerとしてコレクションを始動させています。
そしてこちらが〈エーケーエー・シックス〉の最新ルック。スカーフやテキスト入りのジャケットに見られるようにパンク的なアプローチを軸に据えながら、日常で着られるクリーンなアイテムが揃います。柔らかくパンクのえぐみを中和したお見事なラインナップです。
いわゆる懐古主義的で頑固なパンクスとして生き続けず、いまの時代に即したバランス感覚を持ち合わせたサイモン・バーカーの服作り。今後の展開にも注目です。
Text_Rei Kawahara
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Source: フィナム
