Sponsored Links

SSZから溢れ出る思い。

Sponsored Links


 

1005_ssz_Brand_1200_675_3

The inside of SSZ

SSZから溢れ出る思い。

16年春夏より本格的にスタートした、「ビームス」オリジナルウェアのサーフ&スケートライン。同部門のバイヤーである加藤忠幸さんが手がけるコレクションはスタート当初から大きな注目を集め、セレクトショップのオリジナルウェアという枠を飛び越えたブランド力を帯びることに。そして、遂にこの秋冬から「ビームス」のオリジナルウェアではなく、〈SSZ〉というひとつのブランドとして展開することが決定。今回は今季の〈SSZ〉の大きなテーマのひとつである「552 TROOPS」について、アイテムという切り口から加藤さんに語って頂きました。

  • Photo_Shin Hamada
  • Text_Maruro Yamashita
  • Edit_Jun Nakada

  • !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?’http’:’https’;if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+’://platform.twitter.com/widgets.js’;fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, ‘script’, ‘twitter-wjs’);
  • このエントリーをはてなブックマークに追加https://b.st-hatena.com/js/bookmark_button.js

PART01「552 TROOPS」

02_0Q8C9731

加藤忠幸
「ビームス」の”SURF&SK8”部門のバイヤーであり、「SSZ」ディレクター。スケートとサーフィン、そして鎌倉野菜をこよなく愛す。

03_0Q8C9704

今季の〈SSZ〉には、ミリタリーモチーフのアイテムがたくさんありますね。

加藤そうですね。まず、今シーズンの〈SSZ〉は二つの大きなテーマがあるんです。立ち上がりにリリースされていた前半戦が「POP JOURNEY」。こっちはカリフォルニア、ベニスビーチのライフスタイルをモチーフにしたコレクションで、もうひとつが「552 TROOPS」というミリタリーをモチーフにしたコレクションなんです。これまでも、ミリタリーはやろうかなと思ってたんですけど、ミリタリーを軸にしたブランドってたくさんあるから、自分らしさを出せるコンセプトに持っていかないとやれないなと思ってたんです。

具体的にはどのようなことですか?

加藤自分がつくるミリタリーモチーフのアイテムだったら、いまっぽさとか、ストリート感があった方がいいと思って。ヴィンテージのミリタリーとは違う、新しい感じを持ったモノが、”SURF&SK8”のコンテンツに沿ったミリタリーかなと思って。だからタイトルの「552 TROOPS」の552っていうのも、〈SSZ〉を数字で表してるんですよ。スケートブランドって、ブランドを数字で表す人が多いから。自分はテーマを552っていう風に数字で表そうと。アイテムも現代のミリタリーの人たちが着そうなモノを、ストリート感覚でつくるというモノづくりにしているんです。

PART02「TROOPS STADIUM JUMPER」

04_0Q8C9961

¥22,000+TAX

05_0Q8C9966

発色が良いスタジャンですね! でも、あまりミリタリーっぽさを感じるアイテムではない気がします。

加藤そうなんですよ。これは一見ミリタリーっぽくないんですけど、古着屋に、なんとかNAVYとか書いてあるスタジャンが置いてあったりして。ミリタリーなのかなって思って話を聞いたら、やっぱり軍モノで。とはいっても、リアルに使うやつじゃなくて、チーム的な、ベトジャンとかスーベニアジャケットに近いノリで、自分たちのクルーを表すジャケットなんです。自分がつくるミリタリーだったら、それくらいの方が良いんじゃないかなと思って。今回からブランドにもなったし、「SSZ TROOPS」っていうチームジャケット、仲間を感じるアウターがあってもいいよなって。

なるほど、クルージャケット的なアイテムなんですね。

加藤そう。で、いつも通り収納ポケットは多くして。こういうジャケットって、使うカバンで悩まないですか? バックパックとかも似合わないし、メッセンジャーも合わないし。だったら、こいつがバッグ代わりになるように、内側に大きなメッシュポケットをつけて、手ぶらくらいがいいよなって。外国のミリタリーの人も、荷物を持ってる時とない時の差が激しいっていうか。オフの時は背負ってないんじゃないかなと思って。割とオフタイムに着るようなジャケットです。このオレンジの色が良いですよね。リブの色は黒ベースにするかオレンジベースにするかすごく悩みました。いまならオレンジありだなって思って。正解でしたね!

PART03「BUZZ RICKSON’S × SSZ 552 WEP」

06_0Q8C9808
07_0Q8C9798

BUZZ RICKSONS×SSZ 各¥46,000+TAX

08_0Q8C9806
09_0Q8C9715
10_0Q8C9792

今季の〈SSZ〉の中でも目玉のひとつである〈バズリクソンズ〉とのコラボアイテムですね。

加藤このジャケットは、まさに「552 TROOPS」の軸となっているアイテムのひとつです。実はこのジャケットはリベンジ企画で、昔一度企画したんですけどドロップになってしまって。いつかまたつくりたいと思ってました。ミリタリーのフライトジャケットって、スケーターでも好きな方が多いんですよ。そのなかでMA-1はマックス・シャーフとか、フィールドジャケットはジェイソン・ジェシーとか、ジャケットごとに象徴的なスケーターがいて。で、WEPは誰かって言ったらゴンズ(マーク・ゴンザレス)なんです。

ゴンズがWEPを着ている有名なポートレート写真がありますよね。

加藤アイボリー・シェラのね。あれなんですよ! でも、ヴィンテージのWEPってサイズがすごく難しいつくりなんです。それに〈バズリクソンズ〉って、昔のデザインに忠実な服づくりをするところだから、現代的なアレンジをなかなかOKとしないんだけど、ゴンズが着ていたWEPはこうだったよねということで、特別につくってもらいました。本来はWEPのフロントポケットって、胴体の真ん中くらいにあるんだけど、その位置を下げて、ハンドウォーマーポケットも付けてもらったりとか、本当に特別なデザインになってます。

PART04「Mark Gonzales × SSZ Tee」

11_0Q8C9815
12_0Q8C9818

MARK GONZALES×SSZ ¥5,500+TAX

13_0Q8C9832
14_0Q8C9850
15_0Q8C9871

MARK GONZALES×SSZ 各¥6,500+TAX

加藤今回はゴンズとTシャツやロンTもつくってます。これまでは、ゴンズのことが滅茶苦茶好きだからあえてやってなかったんですけど、〈SSZ〉らしいゴンズのコラボアイテムをつくろうと思って。俺、色んな人の作品を持ってるけど、ゴンズのも多いし、やっぱり好きなんですよ。いま洋服業界からスケーターに注目が集まっているのは、マーク・ゴンザレスやニール・ブレンダーがスケート以外の分野でも活躍しているってところが大きいと思うんですよ。マーク・ゴンザレスは生粋のスケーターですよね。モノの見方とか捉え方が違うし。いま、スケートとアートがリンクしてますけど、そのオリジン中のオリジンですよ。スケーターのモノづくりの見本になるようなところがあります。フィギュアとかつくってるのもいいですよね。

確かに、彼ほどコアなスケーターとファッションピープルの両方から愛されるスケーターはいないですよね。

加藤そうなんですよ。本当にメジャーだから、それっぽいコラボにならないようにしようと思って。ゴンズの描くキャラクターって分かりやすいから、なるべくゴンズっぽくない感じに見せられるデザインを選んだんです。ゴンズってマリアはよく描くんだけど、キリストを描くのは珍しいな、とか。コラボが出来るなら、いままで誰も見たことがないデザインでやりたいとずっと思っていたし、〈SSZ〉もゴンズみたいにスタイルのあるブランドでありたいですね。

PART04「K/KROSS BAKER PANT」

16_0Q8C9775

¥15,800+TAX

17_0Q8C9740
18_0Q8C9756
19_0Q8C9754

自分も実際愛用させて頂いているのですが、〈SSZ〉のパンツはどれも秀逸ですよね。

加藤これまでにzineに何度も書いてるんだけど、〈SSZ〉はパンツブランドって言ってもいいくらいパンツにこだわっていて(笑)。なんでかと言うと、やっぱり男のタフさとか格好よさを表現しているアイテムっていうのは、俺はパンツだと思ってて。変な話、なんでも白のTシャツにパンツを穿いてたらその人のスタイルが出るわけで。ナヨっとしてるパンツも穿けないし、パンツにかける想いは普通じゃないですね。

今回はベイカーパンツをつくられたんですね。

加藤ベイカーパンツって前後が同じデザインでも違和感の無いデザインになってて。かつ、バックポケットの斜めのスリットっていうのは、前から手も入れやすいっていうところで、つくった通称“Kriss Krossパンツ”。一発屋の代表みたいな90年代のアーティストをオマージュして、〈SSZ〉も一発屋にはならない、ならないぞってパンツで表現しています。Kriss Krossがやってた、パンツを前後逆にして穿くスタイルは、実際にやれって言ったら無理だけど、このデザインはリアルクローズになってるっていうのが推しです。

確かに、Kriss Krossのようなイロモノ感は全くないですよね。

加藤生地も普段からお世話になっている生地メーカーさんで。速乾性もあるし、穿いてても、ポリ混だからシワにならない。穿き続けても大丈夫だし、ストレッチも効いてるっていう。スケーターにとったらっていうか、身体を動かしてるストリートの人たちにとっては最高の生地になってますね。ベイカーパンツはバックサテンとかコットンのイメージがあるけど、この生地でやるとSSZっぽくなるんですよ。このアボカド色は元々あった生地に、色別注をしています。もう一色はブラックで、ミリタリーでブラックってあまり使わないけど、やっぱりストリートを中心にモノづくりを考えると、オリーブとブラックが必要だなと。

PART06「ST LINE × SSZ」

20_0Q8C9908
21_0Q8C9906
22_0Q8C9912
23_0Q8C9911
25_0Q8C9768

加藤グローブとかの小物が充実してるのって、スケートブランドならではな感じがして好きなんですよ。実は今季は時計もつくってます。で、この〈ST LINE〉とのグローブですが、昨年の秋冬にもつくっていて。前回は黄色のグローブをアシンメトリーにしてたんだけど、今回はあれをいま風にアップデートしたオールブラックで渋い感じに仕上げました。手のひらのパッドも無くしてスッキリと。フォーカスの当て辛い商品だとは思うんですけど、グローブってやっぱりいいですよね。いまのスケーターってグローブをあまりしないとは思うんだけど、スケートブランドのグローブってやっぱりいいなって思うんですよ。

確かに、名脇役的なアイテムですよね。けど、もうひとつのデザインはなかなかパンチが効いていますね!

加藤〈アンチヒーロー〉から、たまに安い軍手みたいなグローブが出るんですよ。手の甲に中指立ててるようなデザインがプリントしてるやつ。それをすごく大事に、いつもデスク周りに置いてて。使わないんだけど、いいよないいよなって思ってて、じゃあ自分でもつくるかと。リフレクターにして、シンメトリーのデザインをアップデートして。通称のグローブはグリップが”ST LINE”て、ブランド名になってるんだけど、それを片手だけ”SSZ”にしたりしてます。

PART07「VANS」

26_0Q8C9938

VANS×SSZ ¥8,500+TAX

27_0Q8C9932
28_0Q8C9903

加藤さんと言ったら〈ヴァンズ〉というイメージがありますよね。

加藤これまでにも色々やらせてもらってきましたね。いろんなブランドが〈ヴァンズ〉とコラボしているのを見てきたから、自分らしいものをつくりたいなと思ってつくったのが、16年の春夏にリリースした「ポケット VANS」。で、「ビリーズ」さんのアートショーの時に、〈ヴァンズ〉の人がクリエイターのひとりとして呼んでくれて、オールドスクールでモノづくりさせてもらって、その時つくったのがこのデザインで。

29_0Q8C9859

加藤実はこれを売り物にしたいと思って相談したんだけど、NGが出て。どうしてもつくりたいから、署名運動をしたり、お店にこのサンプルを置いて、熱意を伝えて、やっと商品化のOKをもらえたんですよ。けど、靴のつくり上、紐の通し方とかに無理があり過ぎるから考えてくださいって言われて、つくったのが前回の「裏VANS」なんです。考えてみれば、自分の好きな〈ヴァンズ〉って「SLIP-ON」なんですよね。「SLIP-ON」て履きやすいし、日本人ぽいっていうか、日本に合ったデザインなんですよ。その第2弾が、今回のオールブラックなんです。〈SSZ〉としては初の〈ヴァンズ〉とのコラボですね。頓挫してたときにTシャツだけつくってたので、そのデザインを焼き直して、ロンTだけはそのまんま。フーデッドの方は、一見同じなんだけど、スケートデッキってデッキテープがザラザラしてるよなっていうことで、フロッキープリントにしていて。よりスケートっぽく感じてもらえたらなってことで、「裏VANS」コレクションが完成しました。

念願の!ですね。

加藤そうですね。実はこれまでにも色んなブランドさんと〈ヴァンズ〉のコラボレーションに関わらせてもらったんですよ。「ビームス」でそのコラボを売る際に、ブランドのデザイナーさんの意向をどうやって〈ヴァンズ〉に落とし込むかを考えさせてもらったりして。「裏VANS」は、こういう積み重ねがあったからこそ実現できたと思うから、ラッキーだったと思います。何事も続けてやることがいちばん大事ですね。

Source: フィナム

Sponsored Links
Sponsored Links