フィナム
〈エルメス(HERMÈS)〉のレザーコレクションを悪くいう人を聞いたことがないが、それも当然だろう。いまだパリの店に馬具のアトリエがあることからも明らかなように、〈エルメス〉は職人に対して並々ならぬ敬意を払っている。職人は意気に感じる人種である。しょうがねぇなと無愛想な顔で想像の斜め上をいくものをつくりたくなってしまうのだ。 120%の力が発揮されるクラフトマンシップはこのウォレットやカードケースにも顕著にあらわれている。ステッチを減らしたミニマルな佇まいには唸らされること請け合い。螺旋状に一枚の革を仕立てたカードケースのユニークな発想には舌を巻くはずだ。 スマートフォンケースは〈エルメス〉を代表するシルバージュエリー、シェーヌ・ダンクルからインスパイアされたもの。ショルダー感覚で斜め掛けしたり、首からぶら下げてもかわいらしい。取り外し可能なカードケースつき。 ポップに仕上げたデザインの斬新さもさることながら、やっぱり職人の仕事ぶりがいい。技が冴えているからこそ遊び心が遊び心として成立する。 ウォレット ¥209,000+TAX(9×11cm) カードケース 各¥63,000+TAX(…
続きを読む>>連載「憧れの逸品」No.87 職人仕事があるからこそ成立するエルメスの遊び心。