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迫り来るブレクジットに思いを馳せて。写真家金玖美の写真集『EXIT』が刊行されます。

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フィナム

2019年3月29日はBREXIT(ブレクジット)、つまりイギリスがEU離脱へと舵を切るとされている日です。離脱が決まった日から、今の今まで喧々諤々、様々な議論が交わされており、この先イギリスがどんな道をたどるのかは、誰にもわからない状態となっております。 そんななか刊行される、写真家金玖美の写真集『EXIT』。自身が幼少の頃から思いを馳せたというイギリスで、2004年より15年間、市井の人々と情景を撮り続けたものが一冊にまとまったものです。 ブレクジットには、移民を減らして、多様性を制限しようとする側面があるのは確か。それにより英国の多文化、多民族への寛容さが失われることを金玖美は憂慮し、本作の発表に至ったとのこと。 本作には、国境やジェンダーを越えた人々の日常に寄り添うことで、よそいきではないイギリスの姿が克明に映し出されています。また被写体との距離感には、親密さの度合いに関わらず俯瞰的なものが感じられます。そこには見る人がそれぞれの思いを巡らせるきっかけとなるように、という願いが込められています。 ブレクジットは遠く離れた国の出来事ではありません。バタフライエフェクトではないです…
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