フィナム
〈バレンシアガ(BALENCIAGA)〉でアーティスティック・ディレクターとしての手腕を発揮するデムナ・ヴァザリアの功績といえばダッドシューズの創造ともうひとつ、ロゴの復権がある。 ノームコアの反動、90年代ファッションのリバイバル、SNSの隆盛。いくつかの要因が絡み合って、ブームと呼べるほどにロゴにスポットが当たっているが、牽引役がデムナである。 そのネーミングにもしびれたが、ロゴをまとったコレクション「エブリデイ ロゴ」はファッションを冷めた目でみる人々への強烈な皮肉のようだ。 ロゴを主役にするミニマルを極めたコレクション。それでいて、どこか控えめな感じを生むフォント、サイズ、そしてバラン…
連載「憧れの逸品」No.74 バレンシアガはモダンなロゴ解釈の決定版。