10月28日に中目黒合流点遊び場で開催された「中目黒ブロックパーティ(NAKAMEGURO BLOCK PARTY)」。出店者は中目黒・代官山周辺をホームグラウンドとする面々。ショッピング、ワークショップ、音楽など、あらゆるコンテンツを楽しめる一日限りのマルシェをつくりあげました。一体どのようなイベントだったのか、早速参加メンバーのブースを紹介しながらその様子をレポートしていきます。
〈ヴァイナル アーカイブ(VAINL ARCHIVE)〉のデザイナー大北幸平さんが手掛ける恵比寿のショップ&ギャラリー「ソルトアンドペッパー(SALT AND PEPPER)」では、ステファン・マルクスがデザインしたロゴをあしらったアイテムや、珍しいZINEを販売。スケーターのフォトブックやグラフィティものなど、他の場所では滅多に手に入らない、コレクター垂涎モノが多数。ZINE専門のバイヤーが海外で買い付けているんだとか。
「イルマ・レコード(IRMA RECORDS)」のブースには、ファーストシーズンからのサンプル品がずらり。サンプルなので半額以下。超お得な額で売られていました。ヴィンテージのポスターやワッペンなど、細かいところまで見応えのあるラインナップに思わず立ち止まるひとが多かったです。
“ギフト”をコンセプトに、世界中で買い付けたオモシロオカシなものを集める無二のショップ「アクビ(Aquvii)」。ショップを構える代官山から少し離れて場所は変われど、世界観をそのままギュッと凝縮した空間で、ひときわ異彩を放っていました。名物店主の川辺さんは「何杯飲めるかですね!(笑)」と意気込み十分でした。
中目黒といえばの古着屋「ドロップ(DROP)」も参戦。得意のアメリカンヴィンテージを、80〜90年代に絞って集めたブースを展開していました。ナイスカラーなディッキーズやガーフィールドのぬいぐるみなど、欲しいと思ったときに出てこないアイテムが豊富。ちなみに、ブースの奥にぶら下がっていたモケモケの怪獣たちは非売品でした。
スタンダードから変わりダネまで幅広いラインナップをミックスして展開する「ジャンピンジャップフラッシュ(JUMPIN’ JAP FLASH)」と、その姉妹店で、オトナの女性のための古着を扱う「アッシュ(H)」。両店のエッセンスが溶け合ったブースでは、後染めを施したスノーパーカや、ツナギをリメイクしてつくったワンピース、そしてオリジナルアイテムなど、服好きを唸らせるアイテムが揃えられていました。
トレンドの発信地であり、中目黒に暮らす人々のアウトドアライフを支える〈バンブーシュート(BAMBOO SHOOTS)〉では、必要最低限かつアウトドアフィールドに順応する機能を備えた〈ザックパック(ZAKK PAC)〉の最新コレクションがお目見え。ブース奥では、デザイナーのHOLLY氏がその場でシルクスクリーンプリントを施すというワークショップを行っていました。デザイナー本人と話しながらオーダーできる特別感と臨場感に溢れるコンテンツは、こういったイベントならではじゃないでしょうか。
こちらは中目黒の重鎮「……リサーチ ジェネラルストア(……Research GENERAL STORE)」のブース。参加するイベントに応じて、普段のコレクションでは実現できないゲリラ的コラボアイテムを製作することで有名です。この日も、あえてどこででも手にはいるチープなボディにプリントを施した(タグもあえて付けっぱなし!)スーベニアTシャツなど、思わずクスリと笑ってしまうようなアイテムを用意。なかでも〈コモンエデュケーション(COMMON EDUCATION)〉と共作したサコッシュが目玉でした。
「ベストパッキングストア(BEST PACKING STORE)」では、旅を楽しくする〈ロリンザ(LORINZA)〉のトラベルポーチやセブンデイズバッグを展開。
主に、アパレルブランドや車メーカーのイベントやショップの装飾を手がけ、中目黒にはショップも構える〈ルーブルバルーン(ROUVLE BALOON)〉。「目黒区唯一のバルーンショップなので、その魅力を知ってもらえたら」ということで、海外で買い付けたデザイン性の高いバルーンや、オリジナルバルーンを展示販売していました。
ストリートカルチャーとは切っても切れない関係でありつつ、スケート、サーフ、アート、ミュージックといったさまざまな文化的背景に根ざしたものづくりを行う〈グラビス(gravis)〉。90年代を感じさせるボリュームあるフォルムは、昨今のダッドスニーカーブームで再び注目を集めているところです。2014年に復刻を果たした「センチュリー」ほか、キッズ用を含めたスニーカーや、キャップやソックスといったファッショングッズがブースに並びました。
衣食住にまつわるプロダクトとともに生活に寄り添う「ルーツトゥブランチズ(ROOTS TO BRANCHES)」のブースでは、国内の作家モノからカリフォルニアの陶器まで、和洋折衷さまざまな器を販売。沖縄のガラス(“琉球ガラス”とは呼ばないそう)を使用した食器や花器は、ひとつひとつ表情が違っていびつ。その分ぬくもりを感じられるので、夏でも冬でも季節問わず映えるのだとか。
そして、我らがフイナムチームもフリマブースを出展。フイナムではお馴染みのスタイリストやデザイナーの私物を集めました。覗いてくださったたくさんのみなさま、本当にありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか?
ほかにも飲食ブースなど、イベントを彩るコンテンツが充実。
DJ Quietstormや櫻井喜次郎、吉永祐介を迎えてのDJ陣が会場周辺にも活気を与え、イベント中盤には、お笑い芸人の山本高広さんも登場!お馴染み織田裕二のモノマネで、参加者を大いに沸かせてくれました。
また、子どもたち同士や親子で一緒に楽しめるスペースも。会場中を元気に走り回る子どもたちの姿が見られたのは、中目黒という土地あってのことだったかもしれません。
中目黒という共通項を触媒として、出展者と来場者、また来場者同士など、まさにその場でつながりが形成されていく様子を終始見かけることができた「中目黒ブロックパーティ」。今後の展開からも、目が離せません。次回は来年春頃を予定。どうぞお楽しみに!
Photo_Yuki Aizawa
Text_Masahiro Kosaka
NAKAMEGURO BLOCK PARTY
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人と人を密に繋ぐ。大盛況だった中目黒ブロックパーティの一部始終をレポート。