〈ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)〉が本の出版を手がけていることを知っていますか? 実はちょうど20年前に始まり、これまでに『シティガイド』や『トラベルブック』など、旅に関連する書籍を80タイトル以上刊行しているそう。
2016年には、ファッションフォトグラファーが街や地域、国の魅力を独自の視点で捉えたフォトアルバム『ファッション・アイ』が誕生しました。そのいくつかを紹介すると、ソール・ライターによるニューヨーク編、ピーター・リンドバーグによるベルリン編、ギイ・ブルダンによるマイアミ編など。昨年までに10タイトルが登場しました。写真家のフィルターを通して写し出された世界はパラパラと眺めているだけでも、ふとした瞬間、気づくと心を惹きつけられています。
この11月、『ファッション・アイ』から新しく5タイトルが発売されました。中でも注目は、篠山紀信氏による「SILK ROAD」。掲載された作品の数々は、1981年と1982年に出版された8巻の写真集から選ばれています。古都奈良からトルコまで、篠山氏がシルクロードに点在する街や人、歴史遺産、宗教、伝統芸能を捉えた貴重な記録の数々。過ぎし時代を偲ぶ304ページの大作になっています。
この発売を記念して、〈ルイ・ヴィトン〉の新宿店と六本木ヒルズ店では『ファッション・アイ』に掲載された篠山氏の作品を11月20日(火)まで展示しています。まず紹介するのは新宿店の模様。展示は2階のウィメンズフロアで行われています。メゾンを象徴するトランクと写真集の組み合わせが印象的で、棚などを中心に額に入った大小さまざまな14枚の写真が飾られています。
続いて紹介する六本木ヒルズ店も2階のウィメンズフロアで展示が行われています。棚に配置された『ファッション・アイ』のシリーズ全15冊は圧巻。美しい表紙の色が印象的で、ついつい手に取りたくなります。こちらでは篠山氏の作品を11枚を展示。
店頭で見る作品は写真集とはまた違う輝きを放っています。今回加わった新刊には、篠山氏の他、クエンティン・デ・ブリエのバリ編、ポール・ルーストーのジュネーブ編、オリビエーロ・トスカーニのクレット・ディ・ブッリ編、ハーリー・ウィアーのイラン編も。気づいているかもしれませんが、『ファッション・アイ』は手に取りやすい価格なのも特徴の一つです。この機会に〈ルイ・ヴィトン〉の本で芸術の秋を楽しんでみるのもいいかもしれません。
©LOUIS VUITTON / YUME
Text_Ryo Muramatsu
ルイ・ヴィトン 新宿店
住所:東京都新宿区新宿3-4-8
営業:11:00〜20:00
ルイ・ヴィトン 六本木ヒルズ店
住所:東京都港区六本木6-12-3 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り
営業:12:00〜21:00
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
電話:0120-00-1854
www.louisvuitton.com
Source: フィナム