みなさん “ポケ” という食べ物をご存知ですか? “ポキ” とも呼ばれるのでそっちで知っている方もいるかもしれません。ハワイのソウルフードとして知られ、世界に広がる近年の健康志向の流れから、ハワイだけでなくニューヨークやパリ、ロサンゼルスなどに続々と “ポケスタンド” なるものが続々とオープンしているのだとか。
まだまだ日本では馴染みのないポケですが、注目している人は注目しているのもまた事実。というわけで今年8月に原宿にオープンし話題になっている「オーケイ ポケ(okay poke)」を取材してきました。
表参道から一歩キャットストリートへ入った交差点を左折して〈ヴィズヴィム〉のお店の方へ歩を進めると見えてくる「オーケイ ポケ」。白地に赤い文字の看板とウッドのデッキが目印です。
では、ポケをご存知ない方に簡単にご説明を。ポケとはハワイ語で「切身」を意味する言葉で、主にマグロ(ハワイではアヒと呼ばれます。)の切り身に塩や醤油、油、海藻、野菜などを組み合わせたものを指します。テイクアウトして青空の下で開放的に食べるのが向こうの主流なのだとか。
ポケの予備知識を軽く頭に入れたところで早速トライ。「オーケイ ポケ」のほかにもファッションの代理店業務や、飲食でいえば「PANYA ASHIYA TOKYO」の東京出店などを手掛ける「PADDLE inc.」代表である大曽根史夫さんにお話を伺いながらポケを体験しました。
ポケの注文スタイルは至ってシンプル。それは「オーケイ ポケ」も同様で、まず白米か玄米かを選びます。1種盛りか2種盛りかを選んだら、6種類あるフレーバーの中からお好みのものをチョイス。店内の冷蔵庫からコーラやウーロン茶など、ラフにドリンクを一点つけたらオーダー終了です。
フレーバーはレギュラーの4種類と、東京で出店するからにはハワイにないものを、ということで日本のテイストも織り交ぜたものも登場するレコメンドフレーバーの2種類が展開されます。
注文したのはベーシックなフレーバーの「醤油」と「スパイシー」の2種類。看板娘のダリアさんが手渡してくれました!
ハワイではキハダマグロを使うことが多いそうですが、「オーケイ ポケ」でも本場の味に近づめるために、生のキハダマグロを使用。ガツンとくるマグロの旨味と、ハワイアンテイストに近づけるためしっかりと味付けされたフレーバーが口いっぱいに広がります。こだわり抜かれたお米との相性も抜群で、やみつきになること請け合い。世界各国がポケスタンドをオープンしている理由が良くわかりました。当然ヘルシーなのですが、ボリュームもしっかりとあって満足感もいっぱいです。(2種類をペロリと完食しました。)
ポケの調理を担当するのは、日本食のお店で長年研鑽を積んだ田村 誠さん。マグロはもちろん、こだわっているポイントはお米の部分だそうで、白米玄米どちらもポケに合うように品種をブレンドしているのだとか。ヘルシー志向の方は玄米を、それ以外の方は白米がオススメだそうです。
「2年前くらいからポケのお店をやりたいと思いはじめて、出張の度にポケ屋さんを探して食べ歩いていました。」
と代表の大曽根さん。田村さんは日本料理の職人だったこともあり、最初は薄口の上品な味付けのものが出来あがったそうですが、あくまで本場の味を再現するべく大味の味付けに調整していったのだとか。
「オープンから2ヶ月経ちますが、例えば近くに〈ルルレモン〉の店舗があったりファッションブランドのお店が立ち並んでいる土地柄なのか、感度の高い人たちが足を運んでくれています。僕は純粋に好きでポケを日本に持ってきたけれど、マグロは血液がサラサラになったりだとかヘルシーであることから注目されているみたいです。」
ランチの時間や休憩中にふらっときて、ポケを片手に帰っていくライフスタイルが徐々に原宿に浸透しているのかもしれません。配達サービスの「ウーバーイーツ」も利用できるとのことです。
「この店をまず知って頂いて、ポケってなんだろう? というところからハワイのスタイルが東京に浸透したらいいと思うんです。これは新しい海外のファッションブランドを日本に持ってくる、私の代理店業務としての感覚に近しいかもしれませんね」と大曽根さんは語ります。
世界で見たらポピュラーになっている “ポケ” をカジュアルに体感することができる「オーケイ ポケ」。原宿近辺でお昼どきを迎えるときは、ぜひ一度立ち寄ってみてください。ポケがライフスタイルの一部になること間違いなしですよ!
Text_Rei Kawahara
okay poke
住所:東京都渋谷区神宮前5-9-4
時間:11:00〜20:00 ※テイクアウトのみ
電話:03-6427-4343
okaypoke.jp
Source: フィナム