2006年より毎週開催されてきたアメリカ・ロサンゼルスの名物イベント「Low End Theory(ローエンドセオリー)」がその12年の歴史に幕を閉じる。日本でも複数回開催されてきたこのイベントは、過去にFlying Lotus(フライング・ロータス)やAnderson .Paak(アンダーソン・パーク)らが出演。さらにRadiohead(レイディオ・ヘッド)のThom Yorke(トム・ヨーク)がDJでパフォーマンスするなど、数々の伝説を生み出してきた。また、結成後間もないOdd Future(オッド・フューチャー)が2011年に最初のライブを行った場所としても知られている。
そんな「Low End Theory」は、2018年8月8日(現地時間)開催の最終イベントにあたり、Tyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)をヘッドライナーに招聘。会場である『Air Liner』は収容わずか数百人クラスの中規模クラブのため、前売り券の発売日には長蛇の列ができたようだ。事前にアナウンスされていたのは、Tylerのみであったが、当日蓋を開けるとなんとOdd Futureのオリジナルメンバーである、Earl Sweatshirt(アール・スウェットシャツ)、Hodgy Beats(ホッジー・ビーツ)、Syd(シド)、Taco(タコ)、Jasper(ジャスパー)、Mike G(マイク・G)もステージに登場。Odd Future時代の名曲“Orange Juice”、“Rella”、“Sandwitches”などを全員で熱唱した。Odd Futureといえば、2015年以降目立った動きはなく、メンバーの脱退や不仲説などがあいまって解散も囁かれていた。そのため今回実現したパフォーマンスは実に数年振り。さらにサプライズは続き、会場に居合わせたTylerの盟友、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)も突如ステージに乱入。Tylerとのコラボ曲“Telephone Calls”を披露するというファンには嬉しいハプニングが起きた。
パフォーマンス中にTylerは観客に向かって「Odd Futureの最初のライブはこの場所だった。俺とMike GとSyd、Left Brain、Hodgy Beatsがいたよ。俺はその夜のことを一生忘れない。たくさんの人が観に来てくれて俺たちは物凄い興奮していたんだ」と当時の心境を告白。そして「ギャラは500ドル(約55,000円)だったから、ライブ後にデニーズのトイレで山分けしたんだ。当時それがライブで稼いだ最高の額だったよ。それからもっと大きな成功を収めてきたけど、俺は自分たちの原点を絶対に忘れない」と締め括った。感慨深い一夜の様子は下よりチェックしてみよう。
あわせて、『Flower Boy』収録の人気曲 “See You Again” のMVもお見逃しなく。
Tyler and Earl doing “Orange Juice” like a nihilistic spiritual pic.twitter.com/KRhT0EXdta
— Otto Von Biz Markie (@Passionweiss) August 9, 2018
odd future reunion at low end theory’s last show tonight, where they did some of their first shows ever ? pic.twitter.com/migPl76Cbh
— sk (@bringdaruck) August 9, 2018
There was a mini Odd future reunion tonight including Earl, Tyler the Creator, Hodgy beats and Syd. This is a big deal for those who have been following them since 2011 pic.twitter.com/7JSPM1Gi2O
— are you dumb? (@yadaddybenny) August 9, 2018
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Source: HYPE BEAST