「Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)」はこれまで数々の名作を世に送り込んできたが、その中でも同社の高級スポーツカー“SL”シリーズの初代モデル、300 SLはカモメの翼のような形状になる跳ね上げ式のガルウィングドアと燃料直接噴射式エンジンを史上初めて採用したクルマ好きのロマンの象徴である。
実は最近、その300 SLに驚愕の値段がついた。1963年製造の同車は、世界三大レースのひとつ「ル・マン24時間レース」の会場としてお馴染みの『サルト・サーキット』で開催されたオークションに登場。当初、落札価格は2億円強と予想されていたが、最終的にはその2倍に匹敵する4億1,000万円で落札となり、300 SLのレコードを更新したのだ。
一体、なぜこれだけ価格が高騰したのか。それは保存状況の良さにある。このロードスターは1972年以来、一度も運転されておらず、走行距離はわずか1,372km。また、お世辞にも気候に恵まれているとは言えないスウェーデンで保管されていたにもかかわらず、外装の腐食はぼぼなし、さらにはインテリアの摩耗痕やペダルの傷さえほとんど確認できず、工場出荷時のオリジナルハードトップまで付属している。
当時の書類にメンテナンスツール……、ここまで揃っていれば完品と言っても過言ではないだろう。またとないこの機会に是非、その惚れ惚れする300 SLのエクステリア&インテリアを上のフォトギャラリーから堪能してみてほしい。
ヴィンテージカー好きの方は、世に出回ることのなかった1961年製の幻のオープンカー Plymouth Asimmetrica Conceptや、1956年に製造された希少性の高いスーパーカー Maserati A6G/2000などもあわせてチェックしてみてはいかがだろうか。
Click here to view full gallery at HYPEBEAST.JP
Source: HYPE BEAST