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ステート オブ エスケープのミニマルなものづくり

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全ての要素に理由がある 洗練性と機能の両立

ステート オブ エスケープは、「ユニークかつエッジィで美しいキャリーオールを作る」をコンセプトに掲げる。冒険心を持つ自由な女性たちのための、快適な移動を叶える軽量性や耐久性を重視したトートバッグを代名詞に、オーストラリアをはじめ、アジア、スカンジナビア、南米、中東など幅広い地域へと卸を拡大させている。

デザインにおいて重視する点は3つ。1つ目はマーケットにまだ存在しない、自分の見たことのないユニークなものを作ること。2つ目は、デザイナー自身が持ちたいと思えるデザインであること。そして3つ目はシンプルであること。「無駄な装飾や余分なディテールは一切つけません。バッグに存在する全ての要素には、必ず理由があります」とブリジット。「機能性と洗練性を兼ね備えた製品は、ブランド創業当時のマーケットにはほとんど存在せず、そうしたニーズを持つ客層に広く受け入れられたことで広がった」と振り返る。流行に左右されないシンプルなデザインも、長く飽きられずに親しまれる理由になっているという。

新作バッグは“廃棄ゼロ”構造 シンプルを追求するサステナビリティ

人件費の高さなどの理由から、オーストラリアで製造を行うブランドは少ないが、ステート オブ エスケープは創業から13年経った今もすべての生産をオーストラリアで行い、現地の雇用創出に寄与し続けている。製造拠点はシドニーのキャッスルヒルとメルボルンのサンシャインの2拠点。いずれもオーストラリア国内での倫理的な製造を保証する「Ethical Clothing Australia*」の認証を取得しており、拠点をオーストラリアで完結し運搬を減らすことで、二酸化炭素排出量削減にもつなげている。スタッフや職人は計35人程度。一つ一つのパターンを手作業でカットすることで裁断効率を最大化し、無駄を抑えているのも特長だ。ブリジットは最低でも週に1度は工場に足を運び、品質を確認しているという。

サステナブルなサプライチェーン構築にも注力しており、付属品やブランドタグのほどんどにリサイクル可能なFSC*やOEKO-TEX*の認証を受けた素材を採用。製品の一次(商品パッケージなど)および二次梱包(輸送用梱包材など)からヴァージンプラスチックをすべて排除し、ECでの出荷時には堆肥化可能な発送用袋を使用している。製品にはサステナブル素材や生分解性素材を用い、デザインの時点でバッグを構成するパーツ数を最低限に抑えることで原料を削減。構成要素の少なさはバッグを軽量化することにもつながっている。2024年2月には社会・環境に配慮した公益性の高い企業に対するグローバル認証制度「Bコープ(B Corp)」を取得した。

*Ethical Clothing Australia:オーストラリアの繊維・被服・靴(TCF)産業において、労働者の権利が守られ、公正な賃金が支払われていることを保証・認定する第三者機関。
*FSC認証:適切に管理された持続可能な森林からの木材や製品であることを証明する国際的な森林認証制度。
*OEKO-TEX(エコテックス):1000種類以上の有害化学物質を対象とする厳しい分析試験をクリアした製品に与えられる、世界最高水準の繊維・皮革製品の安全性を示す認証。

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