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ミュウミュウからGUまで、ランジェリーコア広がる

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「見せてもいい」から「見せる」下着へ

ファッション史とは、衣服と身体における固定観念へのアンチテーゼの歴史でもある。

ポール・ポワレ(Paul Poiret)による脱コルセット、「シャネル(CHANEL)」によるジャージー素材の採用、「マリー・クワント(MARY QUANT)」のミニスカートは、当時の「常識」を打ち破ることで、ファッショントレンドとして広がってきた。

昨今のランジェリーコアの台頭も、遠からずこの系譜上にある。具体的には、サテン生地と繊細なレースを組み合わせたキャミソールや、なめらかなシルエットのスリップドレスのようなアイテムのほか、シアーな素材からアンダーウェアを覗かせるスタイルなどを指す。

2010年代の「フリー・ザ・ニップル(Free the Nipple)*」運動や、レッドカーペットでの「ネイキッドドレス」の流行を経て、ファッションとして肌を見せる心理的抵抗感は徐々に薄れていった。同時期にランウェイではレースやチュールなどのトランスペアレント(透け感)な素材が流行したほか、Y2Kトレンドによって、1990〜2000年代初頭に大ヒットしたキャミソールが再ブレイク。スタイリングに合わせる“見せてもいい下着”の拡大も、ランジェリーコアのブームを後押しした。

*2012年頃から始まった、女性はブラをつけなくてはいけないという考え方に対し、トップレスの権利を主張するアクション。マドンナ、ナオミ・キャンベルといったセレブも発信に参加した。

そして、“見せてもいい”から“見せる”下着の流れを決定付けたのが、「ミュウミュウ(MIU MIU)」だ。2020年代初頭からローライズ、マイクロミニボトムスを打ち出し、ボディプロポーションに新たな風を吹かせた。2023年の春夏シーズンは下着が透けるシースルーのルックを披露。続く秋冬シーズンでは、ブルマを彷彿とさせるようなデコラティブなショーツを大胆に取り入れ、SNS上で賛否を巻き起こしながらも、“ファッショナブルなアンダーウェア”を印象付けた。

「ミュウ ミュウ」2023年春夏コレクションより

その後、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「バーバリー(BURBERRY)」「グッチ(GUCCI)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」といったラグジュアリーブランドが追随。セレブやK-POPアイドルが日常的な装いとしてSNSで拡散したことで、一般層へも広がっていった。

マス市場にも伝播 日本はレイヤードで独自に発展

海外では1枚で着用するスタイルが目立つ一方、日本のマス市場では汎用性の高い“レイヤードアイテム”として支持を集めている。「ザラ(ZARA)」や「H&M」が発売したランジェリーライクなキャミソールやワンピースが国内外でバズると、前述のジーユーはトレンドをローカライズしたサテンキャミソールを企画。ヴィンテージのランジェリーをインスピレーション源にしながら、アジャスター付きの肩紐やバストラインの切り替えなど、幅広い層を見越してTシャツやジャケットとの重ね着(アウター使い)を前提としたデザインに調整した。

ジーユー「サテンキャミソール」(1490円)

Image by: ジーユー

「スナイデル(SNIDEL)」でも、トレンドを受けて発売したサテン地×レースアイテムの好調は顕著だという。「レーストリムサテンキャミTOP」(1万5950円)は再入荷を繰り返し、「レーストリムプリントキャミワンピース」(2万4640円)は春の新作として1月末にオンラインで先行受注を行ったところ予約分が即完売し、追加生産を実施した。

同商品のスタッフ着用画像

Image by: ジーユー

本家ランジェリーブランドも参入

こうしたトレンドは、本家のランジェリーブランドにも波及。ワコールの下着ブランド「ゴコチ(GOCOCi)」は昨年、“下着と洋服のボーダレス化”を狙った「クーミー(cooomy.)」を立ち上げた。コンセプトとデザイン監修に「ビームス クリエイティブ(BEAMS CREATIVE)」を迎え、ファッションとして見せるインナーに注力。担当者によると、今年4月にレイ ビームス 新宿などで行ったポップアップでは「カップ付きのランジェリーをファッションアイテムとして購入する方も多かった」とし、手応えを感じている。また、同じくワコールグループ

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