5月25日(金)、幅広い層にファンを持つカナダ生まれのブランド〈Herschel Supply Co.(ハーシェル サプライ)〉が、渋谷の明治通り沿いに日本初の路面店をオープン。バッグブランドとしてスタートした〈Herschel Supply Co.〉は現在、パックパック、トート、ダッフルバッグなどの定番商品から、PCケースなどのアクセサリー、そしてアパレルアイテムまで、メンズ、ウィメンズ、キッズのアイテムを展開するワールドワイドなブランドだ。普段使いのタウンユースからアウトドア、長期の旅行まで、あらゆるシーンに対応した数々のコレクションを展開している。『HERSCHEL SUPPLY SHIBUYA』は、そんな〈Herschel Supply Co.〉の人気アイテムはもちろん、今まで取り扱いが少なかった商品や最新コラボコレクションまで、豊富なラインアップを取り揃える直営店だ。
『HYPEBEAST』は、〈Herschel Supply Co.〉の創始者である兄弟、Jamie Cormack(ジェイミー・コーマック)とLyndon Cormack(リンドン・コーマック)、そしてプロダクトデザイナーのJules Gayton(ジュールズ・ゲイトン)にいち早くインタビューを敢行。ブランドのアイデンティティと進化を支える彼らから、今回のオープンについてやブランドのこと、そして3人のライフスタイルを聞いた。
– まずは、3人の簡単なライフストーリーを教えてください。
Jamie: 僕らが育ったのはカナダの大自然で、LyndonとHerschelを始める前は、長年アクションスポーツブランドで働いていたよ。現在の仕事内容はHerschelの商品開発とデザインの統括だね。僕は街の中にいるのも山の中にいるのも好きな性格なんだ。古いものと新しいもののミックスも好き。良いデザイン、建築、アート、音楽から日々インスパイアされているんだけど、個人的には水の中や雪の中で時間を過ごすことが一番好きだね。仕事も楽しんでやっているよ。
Lyndon: 僕は学校を卒業してから、アジア、オーストラリアを巡る旅をしたんだ。今はバンクーバーに暮らして20年になるよ。家はバンクーバーのダウンタウンから20分くらいの森の近く。僕もJamieのように、森の中にいることも街で過ごすことも両方好きなんだけど、考えてみたらすごく極端な生き方をしているよね。
Jules: 僕はロンドン出身なんだ。スケートボード、アート、音楽が若い頃からのパッションで、それは今も変わらない。アートスクールに行くためにニューヨークに引っ越して、その後ハワイに11年住んだ。L.Aに引っ越したのは2013年で、2014年からHerschelファミリーに加わったんだ。
– JamieとLyndonはどうして〈Herschel Supply Co.〉をスタートしたのですか? そしてJulesはどのようにブランドに関わり始めたの?
Jamie: Lyndonと僕は長年ファッションやライフスタイルのフィールドで働いていたんだ。そこで感じたのが、いわゆるファッション小物というか、僕らのようなバッグブランドの市場に可能性があるということ。そこで僕らは2009年にHerschel Supply Co.を始めたんだ。デザイン性が高いことはもちろん、細部にもこだわった実用性のあるブランドとしてね。Julesに出会ったのは、僕らのデザインディレクター、Jon Warren(ジョン・ワレン)を通してなんだ。彼が僕らの大好きなStussyで働いていた頃にね。Julesに参加してもらえたのは僕らにとってすごく幸運なことだよ。
– 仕事に対してのモットーや哲学はありますか?
Jamie: 僕には3つの柱があるんだ。less is more(少ないことはより豊かなこと)、modern utility(モダンな実用性)、design driven(デザイン性の重視)。
Jules: いつでも然るべきところにちゃんと顔を出すことだね。
– この〈Herschel Supply Co.〉渋谷店をどんな場所にしたいですか?
Lyndon: 東京の、人と人、もしくは人とモノとの、リアルな出会いの場になったらいいなと思う。そしてポジティブな雰囲気の中で、訪れた人がHerschelというブランドを理解してくれる場所であり、店のデザイン自体も楽しんでもらえるスポットになるといいね。
– 店舗の特徴は?
Lyndon: 直営店ならではの豊富な商品ラインアップと言うべきだけど、店のデザインも大きな特徴だね。僕らの友人であり、大好きなデザイン事務所の一つ、『Line House』とコラボレーションしたんだ。『Line House』のこれまでの仕事は素晴らしいものだよ。今回も僕らのプロダクトが並ぶ店内の空間づくりで、その素晴らしさを発揮してくれているんだ。
– 日本に来たときはいつもどうやって過ごしていますか?
Jamie: 日本は世界中で好きな場所の一つだよ。年に数回訪れる場所なんだ。僕の日本の旅は毎回、友達、食、アート、デザインのミックスだね。東京は古さと新しさが混在している最高の場所だと思う。たとえ、気付いたら行こうと思っていた場所にいなくても、周りを見渡せば面白いものが必ず見つかるしね。
Jules: 僕は1990年から東京に来る機会が何度もあったから、今はたくさん友達がいるし、お気に入りの場所もあちこちにあるよ。東京はインスピレーションに満ちた素晴らしい街だ。そして東京に来た時はほぼ毎回、『Goro’s』に立ち寄るんだ。とても特別な場所だよ。
– 3人は普段、休日どうやって過ごしているのですか?
Jamie: (カナダの)ディープコーブの海沿いの自宅で家族との時間を過ごしていることが多いよ。冬はウィスラーの山の中かな。
Lyndon:可愛い2人の娘、Isla(アイラ)とOlive(オリーヴ)と過ごすよ。カナダにいても海外に出かけても、サーフィンやスノーボードをして過ごすことが多いんだ。
Jules: たくさんやりたいことはあるけど、レコードを掘ることは暇さえあればやってるね。水の中も好きだから、海やプールで泳いだりサーフィンをする機会があればできるだけ足を運ぶようにしてる。
– 自分のオールタイムフェイバリットな音楽、食べ物、ヒーロー、そして〈Herschel Supply Co.〉のアイテムは?
Jamie: 音楽はBob Marley(ボブ・マーリー)、食はウニ、ヒーローはアイスホッケーのWayne Gretzky(ウェイン・グレツキー)、Herschelアイテムは Trade LuggageかPackable Backpackかな。 来年発売されるTRAIL ultra-lightっていうコレクションにもすごく期待しているよ。街中でも使えるし、街の喧騒から離れたところへ連れて行くにも最適なんだ。
Lyndon: ずっと好きなバンドはMassive Attack(マッシヴ・アタック)。食はピザと赤ワイン、僕のヒーローは親父だな。HerschelのCampaign Luggageが変わらずのお気に入りだけど、リラックスしたムードで細部にまでこだわっているstudioラインも好きだよ。
Jules: 音楽で好きなジャンルやバンドを絞るのは難しいな。レゲエ、パンク、ソウル、ジャズ、ヒップホップ、ファンク、ダンスミュージックその他いろいろ全部好きなんだ。バンドをあえて挙げるなら、The Clash(ザ・クラッシュ)、 Bob Marley、 The Sex Pistols(セックス・ピストルズ)かな。食べ物は日本食が一番好きだよ! Herschelのアイテムだと、Bamfield toteは普段使いにパーフェクトなバッグで、旅行の時はいつも荷造りがしやすいTrade carry on。それと、stowaway mac jacketも常に持ち歩いてるよ。
日本のみんなは〈Herschel Supply Co.〉に今後何を期待できますか?『HYPEBEAST』読者へメッセージがあれば是非。
Jamie: この渋谷の店舗を皮切りに、今後も直営店が増えて行くからまずはそれを期待してほしいな。直営店だからできる豊富なラインアップや新作の数々を手にとってその価値を実感してほしいね。
Jules: 僕らは最高プロダクトを生み出せるように、日々先を見つめているよ。『HYPEBEAST』読者のみんなには今後も僕らのイノベーティブなデザインに期待してほしいな。
HERSCHEL SUPPLY SHIBUYA
住所:東京都渋谷区神宮前6-18-11
Tel:03-6427-1250
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Source: HYPE BEAST