2018年5月上旬にリリースされて以降、現代のアメリカにおける政治問題や人種差別問題、銃問題などといった社会問題に深く切り込み、アメリカ社会の実像を痛烈に描いたサウンドとビジュアルで世界中に衝撃をもたらしている本名Donald Glover（ドナルド・グローヴァー）、アーティストネームChildish Gambino（チャイルディッシュ・ガンビーノ）の新曲、“This Is America”。SNS上では多くの人々がそのミュージックビデオ内に見られる描写についての考察や憶測を発信し、バズがバズを生み出している話題作だが、今回そのミュージックビデオにて振付を担当したダンサーが、その特徴的なダンスのHow To（ハウツー）ビデオを公開した。
話題を集めた同楽曲の振付を担当したのは、東アフリカのルワンダ出身で現在はイギリス・ロンドンを拠点とする23歳のダンサー Sherrie Silver（シェリー・シルバー）。彼女はそのMVが公開されて間もなく『Glamour』のインタビューに応え、振り付けを担当する経緯について「彼（Childish Gambino）のチームの誰かがWeb上に公開されていた私のダンス動画を観て気に入り、連絡してきたのよ」と話し、続けてその特徴的な踊りについて以下のように話している。
基本的に私はアフリカの――私が生まれた国に限らず――様々な要素からなる私らしいスタイルを反映させたかったの。それはなぜかっていうと、今回はどこか1つの場所に限らず様々な場所を表現することが大事だと感じたから。“This Is America”の中に含まれている“America”は、単純にアメリカ合衆国のみのことではなく、いくつかの意味が含まれた言葉だってことを確かめたかったの。それがこの振付に“Shoot”ダンスや“Reverse”、“Nene”の要素が織り交ぜられている理由よ。もちろんそこにドナルド自身のスタイルも加えられているけどね。
まずはその振付How To映像を上から、“This Is America”のミュージックビデオを改めて下から確認してみよう。“This Is America”を含む『HYPEBEAST』がピックアップした2018年5月第1週目における注目音楽リリース9選もお見逃しなく。
Source: HYPE BEAST
