写真フィルムの製造停止のニュースが不定期で耳に入ってくるなど、フィルムをとりまく状況は悪化するばかり。やがては消えてしまう文化なのかもしれません…なにもしないままでは。
フィルム文化の素晴らしさを伝えるスローガンとして各界のフィルムカメラ愛好家が賛同し発信するムーブメントが「FILM is ART」。日本のみならず世界中の愛好家がさまざまなアートフォームで表現する、今や最注目の“カウンター”カルチャーが次々とプロジェクトを手がけていきます。
2018年4月のプロジェクト始動と共に第一弾としてクライミングロープを使ったカメラストラップブランドのオリジナルであり、数多くの広告ヴィジュアルも手がけながらもフィルムカメラを使用するフォトグラファーチーム「EXTENDED PHOTOGRAPHIC MATERIAL」から「FILM is ART」の為に特別にデザインされた限定Tシャツ3型とトートバッグのセットパックが「FILM is ART Limited Pack」として発売します。あえては語らないがフィルムカメラ愛好家も納得のグラフィックを落とし込みましたとのこと。
また、第二弾として日本を代表するカメラ愛好家であり、俳優、モデルとして活躍する村上淳さんをゲストに迎え、写真家ホビー伊崎さんとのトークショーが「代官山T-SITE」内の北村写真機店で開催されます。なお、当日会場ではいくつかのコラボアイテムもご用意。
このムーブメントの言葉、「創造の世界を創り出せるデジタルの世界。世の中は騙せても一番騙せないのは、己自身である。デジタルでは満足出来ない偶然の美学。一枚の写真の重み。心地よい緊張感。自然が与えたやわらかさ。偶然の産物。フィルムとは化学反応が起こした一瞬の奇跡。まさにフィルムイズアート」には、フィルム写真の魅力を余すところなく表現されています。合理主義のアンチテーゼとして、草の根では手間や過程が見直されつつあるこの時代に、フィルムのよさとはまさにこういったことなのではないでしょうか。
アンリ・カルティエ=ブレッソンのこんな言葉で、締めくくることにします。
「消え去ってしまうリアリティーをとらえる為に全ての能力を注ぎ息を止めて撮影する。それはとても明確な瞬間で、身体的、知的な喜びを君にもたらす」
Text_Shinri Kobayashi
FILM is ART TALK SHOW
日時:5月11日(金) 19:30〜20:30
入場:無料
会場:北村写真機店 at 代官山T-SITE
住所:東京都渋谷区猿楽町16-15
電話:03-5728-3958(北村写真機店)
FILM is ART
https://www.filmisart.jp
Source: フィナム