1 フェンディ百周年記念イベント

フェンディ百周年記念イベント

Conie ValleseによるFonderia Fendi

アルゼンチンのデザイナー兼アーティスト、Conie ValleseによるFonderia Fendiは、コレクション愛好家、アート愛好家、そしてその間のすべての人々のためのデザインショーケースです。イタリアの工芸の魅力と女性の力を融合させたこのプロジェクトは、Design Miami 2025で初披露されました。Valleseは、異なる5つのイタリアの工房に、ユニークなフェンディの作品を製作するように依頼しました。これには、フェンディ自身の革工房、歴史あるミラノの青銅鋳造所Fonderia Battaglia、セラミックスタジオOfficine Saffi Lab、カーペット織りCC-Tapis、13世紀のヴェネツィアのガラス工房Barovier & Tosoが含まれます。これらは、青銅、セラミック、ガラス、カーペット、革などの様々な高級素材から作られており、1994年に前クリエイティブディレクターのKarl Lagerfeldが描いたLes Cinq Doigts d’une Mainにちなんでいます。このイラストは、フェンディの5人の姉妹を一つのクリエイティブビジョンのリーダーとして描いており、これらの女性たちはブランドの中核をなし、その影響は今でもブランドのクリエイティブDNAのあらゆる部分に息づいています。

Valleseの手作りの作品

この新しい冒険は、Valleseの手作りでオーガニックな作品を、自然素材で作られた淡い”繭”の中に、繊細で滑らかな照明で配置しています。これらの作品は、絵画的なテクスチャを中心に、タフテッドカーペットの浮き彫りとグレーズタイルを配置し、ローマをイメージしたパレットであるローズブロンズにフェンディのシグネチャーである”sorbetto”イエローと柔らかい”anice”ブルーを表現しています。部屋の中には、椅子、ベンチ、仕切りスタイルの仕切り、手作りの敷物、突き出た棚の上に座る口吹きの不透明なガラスの花瓶、照明付きの壁掛けランプ、セラミックタイルの立方体の台座またはサイドテーブル、そして特別版のPeekabooバッグがあります。これらの多くの作品は、エレガントなブロンズで豪華なユリが咲き誇っています。革工房からの作品は、’cuoio Romano’レザーの平面で張り地が施され、フェンディの有名なSelleriaステッチで仕上げられており、セラミックスや織りカーペットのモチーフ、および花の影響も感じられます。

Peekabooバッグ

Peekabooバッグに関して、フェンディはValleseに、彼女の個人的なソルベ風のタッチを加えるよう依頼しました。このシグネチャーのキャリーオールは、ペールイエローとブルーの対角線ストライプのカーフスキンに手作りのセラミックディテールを施した2-in-1リバーシブルモデルとして表現されています。2008年にSilvia Venturini Fendiによって考案されたこの超限定版バージョンは、わずか5つしかありません。これは、デザインマイアミで披露された他、マイアミデザイン地区の中心に位置するフェンディブティックでも披露されました。

1920年代の回顧

コレクションは、Art Nouveau、Art Deco、およびモダニズムの運動が交差した繁栄する20年代を参照しており、エレガンスといたずら心を兼ね備えた夢見るようなレトロフューチャリストのファンタジーに入り込んでいます。このプロジェクトは、イタリアが1925年のパリで行われた芸術装飾および工業美術展に参加したことも示しており、それはフェンディにとって特に重要です。なぜなら、この展覧会は、博物館レベルの工芸と明確なモダンなスワッガーを常にバランスよく保ち続けてきたフェンディにとって象徴的だからです。