WHY Munsingwear? VOL.1
業界人が語り尽くす。マンシングウェアが気になるワケ。
新たなシンボリックアイコンの急先鋒として注目を集める、ペンギンマークでお馴染みの〈マンシングウェア(Munsingwear)〉。アンダーウェアメーカーとして端を発しながら、世界初のゴルフウェアブランドとしての人気を確立した〈マンシングウェア〉が、いまファッションシーンで存在感を放つ理由とは。ブランドの代名詞的アイテムである「ポロシャツ」をテーマにスタイリスト、編集者、モデルという職種の異なる3名の業界人による鼎談から紐解いていきます。
- Photo_Shinji Serizawa
- Text_Yuho Nomura
- Edit_Hiroshi Yamamoto
- Tweet !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?’http’:’https’;if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.src=p+’://platform.twitter.com/widgets.js’;fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, ‘script’, ‘twitter-wjs’);
- https://b.st-hatena.com/js/bookmark_button.js
鈴木肇(すずき はじめ)/ スタイリスト
1976年愛知県出身。大学卒業後、大手アパレルメーカーを経て、2005年よりスタイリストとしてのキャリアをスタート。メンズファッション誌やブランドカタログ、広告などを中心に活躍。また学生時代はサッカーに傾倒し、現在もプロスポーツ選手のスタイリングを手掛けるなどその経験を大いに活かしている。最近の趣味はもっぱらゴルフ。
荒川千恵(あらかわ ちえ)/ 編集者
1979年埼玉県出身。大学卒業後、女性誌の編集を経て、スポーツライフスタイルメディア「onyourmark」、雑誌「mark」を運営するarticoに所属。昨年ローンチした同社の新メディア「Perfect Day」の運営に携わる。プライベートでもサーフィンとランニングをこよなく愛し、公私ともにアクティブなライフスタイルを送る。10年以上の活動歴を持つランニングでは、フルマラソンのベストタイムが3時間39分という実績を誇る。
平山祐介(ひらやま ゆうすけ)/ モデル
1970年埼玉県出身。大学卒業後、一度は就職しながらもモデルへの夢が諦められず25歳の時に渡仏。その後1995年に有名デザイナーとの出会いを介し、パリでのメンズコレクションにてモデルデビュー。しばらくはパリを拠点に世界各国でブランドのショーに出演し、2003年に活動の拠点を日本に移す。その後はモデル・俳優として精力的に活動し、現在は雑誌「OCEANS」でメインモデルとしても活躍中。
ポロシャツのロゴはブランドの伝統を示す。
まずはじめにみなさんにとってマンシングウェアってどんなブランドイメージがありますか?
鈴木僕の場合は展示会などでも実際にアイテムを見る機会があって、よく知ってるブランドですね。ゴルフウェアに特化しながらも、特にポロシャツのイメージが強いですよね。
荒川ペンギンロゴがポップな雰囲気ですけど、実際にはクラシックなブランドのイメージがありますよね。歴史も長いので。
平山歴史は長いですよね。それこそ僕の親の世代からあるブランドですもんね。僕もやっぱりポロシャツの印象が強いですね。カラバリも豊富ですし、選び甲斐がある。
普段みなさんはポロシャツを着る機会は多かったりするんですか?
平山全然着ますよ。年齢を重ねていくと自然とポロシャツに手が伸びるというか。若い時よりも馴染みやすい気がしますね。
鈴木清潔感もあって、シャツ代わりに着られたりもしますしね。女性の場合はどうなんですか?
荒川女性だとあまり馴染み深いアイテムというわけではないんですけど、スポーツテイストなスタイリングとかには合わせやすいですよね。個人的にはPUFFYがデビューした当時に、愛用していた思い出があります(笑)。
平山デニムと一緒に合わせるみたいな?
鈴木そういうアイコンとなる人が着ていたりすると、イメージが湧きやすいですよね。
荒川あとは私、学生時代にテニスをしていたんですけど、試合のユニフォームはポロシャツでしたね。グランドスラムのような大きな大会で、女性トップアスリートのポロシャツ姿をなかなか見ないですが、着ている姿を目にするとやっぱりかっこいい。だから、自分が趣味としてテニスをするならポロシャツみたいな上品でクラシックなアイテムを身につけたいって思いますね。
平山僕は趣味でゴルフをするんですけど、ゴルフの時は100%ポロシャツを着ていますね。
マンシングウェアのポロシャツの中でもペンギンマークのロゴは印象的なアイコンになっていますが、そのあたりの印象はいかがですか?
平山ポロシャツの場合はついて然るべきというか、ついていて欲しいですよね。ワンポイントであっても、そのロゴにはブランドの伝統や歴史が刻まれていると思うので、いつまでも変わることなく存在していて欲しいなって思いますね。
鈴木確かにそうかもしれないですね。当たり前のものとしてポロシャツにはワンポイントのロゴって認識がありますよね。
荒川モチーフは変わらずとも、色や大きさを少し変えられたりするとまた面白いですけどね。
あえて着崩すのが旬なポロシャツの着こなし方。
例えば、これからの時期ポロシャツを軸に着こなすとなったら、みなさんどんなスタイリングを楽しみますか?
鈴木ひとつ提案でいうと、僕が普段お仕事をしている大人向けの媒体では、ジャケットに合わせるスタイルを提案したいんですよね。
平山それこそ休日だけでなく、ビジネスシーンとかに合わせても良いですよね。
鈴木うんうん。ここ数年は実際にそういった着こなしをする人も増えているし、都会的な暮らしをしている人ならなおさら合いそうですよね。
平山僕だったら上はポロシャツ一枚を潔く羽織って、パンツは少し太めのサイズ感で合わせたりしたいですかね。足元はサンダルでラフに、みたいな感じですかね。
鈴木ポロシャツがカチッとしている分、パンツは少しルーズでもバランスがとれますよね。
荒川肇さんは実際に着るとなるとどうですか?
鈴木僕もポロシャツを着崩すっていう感覚で、トラックパンツとかの旬なスポーツテイストなアイテムと合わせたりしたいですね。
平山あぁ、いいですね。確かに今っぽい着こなしになりそうですし、若い人にも提案できそうですね。荒川さんはどうですか?
荒川私は…逆に肇さんに女性の着こなしを提案してもらいですね(笑)。
鈴木無茶振りですね(笑)。でももし提案するとしたら、例えば大きめのサイズ感で羽織ってワンピースっぽく着てみても可愛い気がしますけどね。あとは裾をお腹のところ辺りで縛って、ハイウエストのパンツを合わせたりして、ちょっとセクシーに着てみても面白いかも。
荒川なるほど。それかわいいですね。丈を短くして着こなすならロング丈のスカートとの合わせも楽しめそうだし、女の子でも抵抗なくポロシャツ着られますね。
平山デニムとポロシャツってやっぱり相性良いですからね。
荒川そうですね。ポロシャツって汎用性が高くて、万能ですよね。
鈴木まさにその一言に集約されますね(笑)。
ベーシックな白のポロシャツは何枚あっても良い。
実際に手元にあるいくつかのアイテムを見て触っていただいて、素材などの印象はいかがですか?
平山伸縮性のある生地から、ザ・ポロシャツって感じのクラシックな化繊生地もあって、バリエーションの幅が感じられますね。
荒川オーガニックコットンのモデルは個人的には嬉しいですね。最近の傾向として女性も素材の背景がしっかり見えるものを選ぶ傾向があると思うので。
平山食べ物と一緒ですよね。そこが選択の条件になっていくと思いますし。
荒川企業の社会貢献的な姿勢も伝わりますしね。
鈴木確かに。それがブランドの色にもなっていくだろうし。僕は職業的な視点で見ると、パイル地のモデルは気になります。
荒川それ、かわいいですよね。女性でも手に取りやすいデザインになっていて、セットアップであったら着たくなっちゃうかも。
共地のショーツもあって、セットアップでも展開しているそうです。
荒川おー。そうなると部屋着感覚としても着られますね。
平山ショーツいいですね。アフターサーフとかトレーニング後とかに気兼ねなく着られますね。
鈴木スタイリングの幅も必然と広がりますね。
カラバリの豊富さは、マンシングウェアの魅力のひとつ。
また同じ白のポロシャツでも、ディテールが千差万別でこだわりも感じられますよね。
鈴木素材同様にボタンひとつとってもこだわっているなというのが分かりますよね。縫製も通常のポロシャツとは異なり、ラグランスリーブ調にあしらっていたり。
平山襟元も比翼になっているものがあったり、気が利いてますよね。
荒川一見シンプルに見えて、よくよく見ると違いがそれぞれにあるっていうのは通好みなアイテムとも言えますしね。
平山そうそう。やっぱり白のポロシャツってシャツと同じように何枚もワードローブにあっていいかなって思うんです。その中で違いを楽しめると重宝できるなと。
鈴木柄物や色物で沢山持っているよりも贅沢な気分にもさせてくれますよね。
平山贅沢で言ったら、常に新品の状態で着るっていうのも悪くないんだけど、男性的な考え方で言うと、ベーシックなポロシャツだからこそ、クタクタになるまで着込んでその経年変化を楽しむっていうのもアリですよね。
鈴木デニムとか革靴に近い感覚でね。
荒川襟元とかちょっとヨレヨレになっていても、それがアジになったりしますよね。
平山自分の親父世代も着ていたブランドで、ようやくこの年齢になってその魅力に気づき始めてきたっていうのはあるから、親子で何代も引き継いで着れたら素敵ですよね。
鈴木それがいわゆる定番になっていくわわけだし、ロゴだけでなくアイテム自体も伝統の継承になっていくっていいですよね。
さらに原色以外にも様々なカラバリがあるのもマンシングウェアのポロシャツが持つ特徴ですよね。
鈴木こんなにあるんですね。意外と攻めた配色もあるんですね。このグリーンとか新鮮で良いですね。
平山珍しいですよね。僕はよくお店でピンクとかの女性色を勧められたりするんですけど、意外と合わせやすかったりするんですよね。濃淡によって印象は異なるんですけど。
荒川そうなんですね! 意外ですね。
鈴木既に今ある同色のモデルでも濃さの異なるものが何種類かありますもんね。
荒川あとは視覚的にカラーパレットみたいにお店でもカラバリ豊富にポロシャツを見られたら、購買意欲が湧きそうですよね。
平山定番の白のポロシャツもそうですけど、それと同じように明るい配色で、ポップなイメージってマンシングウェアの魅力でもありますからね。
鈴木確かに考えてみたらゴルフウェアって派手な配色のアイテムが多いイメージじゃないですか?
平山そうなんですよね。逆にモノトーンとかの方が浮いてしまったり。ゴルフシーンでは鮮やかなカラーとか柄物が映えますよね。
鈴木ロゴとのカラーマッチングもポイントになってきますしね。
荒川あえて同色で合わせたりとかも良さそう。
平山ブランド側の会議でどんなディスカッションが行われているか気になりますね(笑)。
鈴木面白そうですね~。機会があったら是非参加させてもらいたいですね(笑)。
Source: フィナム