Leviʼs®がBlue Tab™を日本で発表した日

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〈Leviʼs®️（リーバイス）〉は、新しいプレミアムライン〈Levi’s® Blue Tab™（リーバイスブルータブ）〉をリリース。これを記念した『Follow the Blue Tab』なるイベントが、1月14日〜15日までの2日間にわたって東京で開催された。〈Levi’s® Blue Tab™〉は、ブランドの長い歴史にある膨大なピースと意匠を引用しながら、ジャパンメイドの伝統とクラフトマンシップを象徴するコレクションだ。

デニムの“定番にして頂点”といえる〈Leviʼs®️〉が、ジャパン・メイドにフォーカスしたコレクションを発表するということから、このセレブレーションにはアジア総勢8カ国から名だたるデニム・ラバーが日本に集まった。韓国からはTREASUREのASAHIやRed Velvetのスルギ、ラッパービンジノが来場したほか、オーストラリアからはミュージシャンのタイド・リーヴァイ（Tyde Levi）、タイからは女優アラチャポンポーキンパーコン（Arachaporn Pokinpakorn）。日本からも女優・モデルをこなす中田クルミ・みのりの姉妹が参戦。豪華ゲスト総勢24名が東京に駆けつけ、新コレクションの誕生を祝福した。また、ヴィンテージ・リーバイスを取り扱う名店『BerBerJin（ベルベルジン）』のディレクター藤原裕も姿を見せており、世界の各ジャンルで活躍するスペシャリストが、ほぼメイド・イン・ジャパンで構成される〈Levi’s® Blue Tab™〉にさっそく注目した。

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イベント初日の夜には世界各国のゲストが集まるウェルカム・パーティーがおこなわれ、書道パフォーマンスや三味線奏者によるライブなど、日本の文化を体感できるコンテンツとともに歓談が続いた。新たに誕生した〈Levi’s® Blue Tab™〉のヘッドデザイナーを務めるポール・オニール（Paul O’Neill）ももちろんアメリカから来日。彼は〈Levi’s® Vintage Clothing〉のデザインディレクターでもあり、ヴィンテージから現代までのデニムを知り尽くしている。今回、ブランド最高峰に位置することとなる〈Levi’s® Blue Tab™〉の立ち上げにあたり、世界中のデニム工場をまわって「理想のデニム」を探し求めた結果、“メイド・イン・ジャパン”に白羽の矢を立てたのだという。〈Leviʼs®️〉はこれまで日本のデニム生産技術に注目したプロダクトを作ってきたが、2日間にわたりこれほど大規模なプレスツアーを東京で行ったことからも、改めて同ブランドの日本への真摯な向き合い方が感じられる。

2日目には本イベントのクライマックスとして、〈Levi’s® Blue Tab™〉の初披露となるファッションショーが開催された。〈Levi’s®〉がファッションショーを行うことは極めて稀なことだと思われるが、それが日本で行われるという事実からも、同ブランドの日本リスペクトを感じる。

ショー会場は照明からフラワーアレンジメント、そして上下に〈Leviʼs®️〉を纏った参加者たちの装いによって全体がブルー1色に染め上げられると、東京の4人組バンド『MOKU』とゲストヴォーカル Tillによる生演奏とともにスタート。『MOKU』は国産フォークの要素を感じさせつつ、気だるげで妖異なサウンドに、ゆったりとした日本語歌詞を載せていく。〈Levi’s® Blue Tab™〉の、メイド・イン・ジャパンデニムへのリスペクトを感じさせる世界観だ。

1 Leviʼs® Blue Tab™ 2025年春夏
2 Leviʼs® Blue Tab™ 2025年秋冬
3 Leviʼs® Red Tab 2025年春夏
4 Leviʼs® Blue Tab™ 2025年春夏
5 Leviʼs® Blue Tab™ 2025年秋冬
6 Leviʼs® Red Tab 2025年春夏

Leviʼs® Blue Tab™ 2025年春夏

春夏コレクションでは、日本を代表するデニムメーカー・カイハラの工場とともに独自開発したパウダーブルーのセルビッジデニムを用いたスカウトジャケットや、ネップデニムのシャツ生地で仕上げたフィッシュテールパーカなどが登場。ブランドの象徴である「501」や「502」をダークデニムにアレンジしたジーンズもリリースされる。

ウィメンズでは、フェミニンかつエレガントなスタイルが印象に残る。ホワイトとブルーで展開されるユーティリティドレスは、メカニックスーツのディテールを残しながらも、軽やかで動きに合わせてドレープ感のある表情を見せる。デニムスラックスと2ボタンジャケットのセットアップに、シャンブレーのフリルシャツを合わせたルックは、デニムという素材がワークウェアの域を超え、”ON”のシーンでも市民権を得はじめたことを再認識させる。近年のトレンドアイテムであるバーンジャケットは、シャンブレーの裏地をあしらうことで〈Levi’s® Blue Tab™〉流の解釈を加えている。

Leviʼs® Blue Tab™ 2025年秋冬

2025年秋冬コレクションも同時に披露された。全体的なトーンは春夏同様、アメリカンスタイルを貴重としながら、高品質な素材をモードなデザインで洗練させた雰囲気を醸し出している。新作ジーンズ「マーカールース」は通常のデニム生地よりも軽やかな素材が用いられ、エフォートレスに身体にフィットするよう仕立てられている。また、エンジニアドスリーブを採用したクロップド丈の「タイプ 1 ジャケット（TYPE I JACKET）」は、通称「1st（ファースト）」と呼ばれる、デニムジャケットの原型となった歴史的なモデルがベース。左胸にのみポケットが配置されたミニマルなデザインは、クリーンなファッションスタイルと相性が良い。

ウィメンズではデニムジャケットにケーブルニットをドッキングしたアウターや、おなじみのイエローステッチによりエッジが強調されたショートピーコートといったキャッチーなアイテムも並んだ。〈Leviʼs®️〉の伝統を尊重しつつも、現代的で未来を感じさせる感性を取り入れた新たなスタイルだ。

Leviʼs® Red Tab 2025年春夏

ショーでは、〈Levi’s® Red Tab™（リーバイスレッドタブ〉の2025年春夏コレクションも同時に発表された。こちらは、ウエスタンの香り漂うカウボーイ・ルックからタイドアップしたアメリカン・トラディショナルまで、〈Leviʼs®️〉らしさは全開ながら、シーンや着る人のパーソナリティを問わない幅広いラインナップで、改めて世界的デニムブランドとしての矜持が感じられる構成だ。

話を〈Levi’s® Blue Tab™〉に戻そう。〈Leviʼs®️〉にとって〈Levi’s® Blue Tab™〉がどんな位置づけになるのか。それは〈Leviʼs®️〉を語るにあたって切り離せない「タブ」の歴史から紐解くことができるだろう。〈Leviʼs®️〉のジーンズにあしらわれるバックポケットの赤いタブは、1936年に登場して以来、現在までブランドのアイデンティティとなっているが、この”赤タブ”以外にも、タブの色を変えた複数のラインが生み出され、時代を彩ってきた。1960年代に誕生した“オレンジタブ”は、若者向けのコンテンポラリーラインとして、ベルボトムやスリムデニムが一世を風靡。1985年にはシルバータブが登場し、バギーパンツを代表とするリラックスフィットのアイテムがストリートカルチャーの象徴になった。ほかにも、ピケやコーデュロイなどの異素材のラインとして登場したホワイトタブや、スケートボーダー向けのブラックタブなど、カラフルなタブが〈Leviʼs®️〉を世界に広げ、独自の歴史を積み上げてきた。今回登場した新コレクションが「ブルータブ」と称して送り出されたということは、これらのタブの歴史に新たな1ページを刻むものであり、〈Leviʼs®️〉にとって極めて重要な位置づけとなることは間違いない。

〈Levi’s® Blue Tab™〉は、1月31日（金）から〈Leviʼs®️〉公式オンラインストアで先行発売し、2月1日（土）から全国の〈Leviʼs®️〉ストアで販売開始される。