ちょうど昨年の今頃、我々『HYPEBEAST』は、全身〈Supreme(シュプリーム)〉で身を固めたフルーツ売りのLance Walsh(ランス・ウォルシュ)にスポットライトを当てた。Lanceは〈Supreme〉ロンドン店のロケーションに程近いバーウィックストリートのマーケットで商売を営んでいることで知られている。「ソーホー地区のバーウィックストリートにフルーツストアを構えて30年余りになるよ。Supremeを集め始めたのは、今から3〜4年ぐらい前からかな」と57歳の〈Supreme〉通は語る。今では一種の観光スポットのように世界中のヘッズが彼の元を訪れ、写真を撮っていくという。そんな名物おじさんLanceの1日に密着したショートドキュメンタリーが、フィルムメーカー/ビジュアルアーティストのLucie Beecham(ルシー・ビーチャム)によって制作された。
題して、”Supreme Reality(最高の現実)”。BeechamはLanceの仕事ぶりや日常生活をカメラに収め、Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)の名曲“C.R.E.A.M.”をバックにLance自身がナレーションを担当。「10歳の頃に親父に連れられ、マーケットにやって来たんだ。週末になると親父はシープスキンのコートをバーウィックストリートで売っていてさ」とLanceは当時を振り返る。「花屋で15年ぐらい働いた後に、パパイヤやライチとかエキゾチックフルーツを扱う自分の店を持ちたくなって、今ではどこでも手に入るけど、自分が始めた時はそんな商売をしてる人はあんまりいなかったから、アップルやオレンジを売ってるより儲かるって自信があったよ」。そして「他と違うってことは周りより目立ちやすいんだ」と付け加えた。それを裏付けるようにファッションやフルーツにまつわる自身のユニークなストーリーを続ける。「最初に手に入れたのは帽子だったな、それから毎週少しずつコレクションを増やしていったよ」と〈Supreme〉愛の成り立ちを説明。「少し変わった明るめのデザインが好みなんだ、エキゾチックフルーツを思い起こさせるからね。自分が着れないようなアイテムは、それがなんであれ、手に入れようとは思わない。中には転売目的や一回だけ着るために購入している人たちもいるけれど、僕は好きで毎日着ているよ」。
上のプレーヤーとあわせて、Lanceの本拠地であるロンドンの#WEEK3の様子もチェックしてみてはいかがだろうか。
Source: HYPE BEAST