「Jeep(ジープ)」のWrangler(ラングラー)は大き過ぎる、重い、ソフトだと年々感じている人にとっては、インドの自動車メーカー「Mahindra(マヒンドラ)」が最適のビークルを提供してくれるかもしれない。同社の新型SUV、Roxor(ロクサー)は、ディーゼルエンジンで動く新しいJeep CJと言ってしまっても差し支えないだろう。実際「Mahindra」は、「Chrysler(クライスラー)」のヘッドクオーターがあるアメリカ・ミシガン州のオーバンヒルズに生産工場を所有している。「パクリじゃないか」とケチをつける前に、 「Mahindra」はかつてJeepをライセンス生産していた会社の一つだと覚えておこう。同社は同じような形で 「三菱自動車」とも業務提携をしている。 Roxorに話を戻そう。軽量化されたポリウレタンのボディがスチールフレームの上に乗り、リーフスプリングはフロントとリアのソリッドアクスルに接続している。ボンネットの下の2.5リッター4気筒ディーゼルエンジンは、最大出力わずか62 hpであるが、重量1360 kgのSUV車体を運搬するため、最大トルク144 lb.ftを確保。また、ローレンジ付きの5速マニュアルは、この小さなディーゼル車を最大限活かす助けとなり、どこを走行するにも不自由しないだろう。
一つ難点を挙げるとしたら、Roxorは公道走行モデルではなく、多くのサイド・バイ・サイド・ビークルと同じようなレクリエーション用のオフロード車両なのである。結果として、トップスピードは72.4 km/hに制限されているが、それでも岩場や砂漠など舗装されていない荒野を走破できる多くの楽しみが待っているはず。要望の多いPTO式やダンプ車体は後日製品化されると言われているので、近い将来、広大な地所を移動したり手入れをするのに打って付けのビークルになるかもしれない。もっとも、現状のスペックでも約1587kg近くまでは牽引可能である。
気になる価格は、15,000ドル(約160万円)程度と予想される。他のサイド・バイ・サイド・ビークルの価格帯が9,000ドル(約96万円)から20,000ドル(約213万円)の間で推移する中、公道走行できないモデルとしては決して安くはないが、28,190ドル(約300万円)が最安値となる新しいWranglerに比べれば遥かにお手頃だ。クールな小型オフローダーを探していて、日常的に運転する必要がなければ、Roxerは文句なしであろう。
パワフルな四輪がお好きな方は、屈強な足回りと現代的スペックを纏う1991年製Defender(ディフェンダー)のカスタムモデルも必見だ。
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Source: HYPE BEAST