1 ミラノ・サローネ・デル・モービレ：ファッションとデザインの祭典

ミラノ・サローネ・デル・モービレ：ファッションとデザインの祭典

ミラノの文化遺産を計画する

ミラノのサローネ・デル・モービレの開催を間近に控えると、文化に浸る都市旅行、学校への復学、そしてマラソンのトレーニングを同時に計画しているような気持ちになります。

注目のデザイン展示

左から：FontanaArteのGae AulentiとPiero CastiglioniによるParolaランプがGucciから再発売、Saint Laurent by Rive DroiteとGio Ponti Archives、Fundación Anala y Armandoがコラボしたセラミックプレート

サローネ・デル・モービレへの準備

毎年恒例の文化巡りの中で欠かせない家具デザインの見本市は、毎年4月に訪れ、大手ブランドによるイベントの詰まったスケジュールで到着すると、必ず準備しないと後悔することになります。

今年の第62回の開催を前に、私も間に合わせる準備が必要でしたが、もはや私にとって初めての経験ではありません。つまり、Airbnbの予約はほぼ1年前に済ませておき、2022年のシェアベッド騒動や眩しいホテル料金を避けました。関節の痛みを和らげるためにオメガオイルを2倍摂取し、必要なエネルギーを補給するためにビタミンCを3週間前から服用し始めました。通常のミラノでの格好には、ペンシルドレスとニーハイブーツを捨て、忠実なJosephのワイドレッグトラウザーとNike Air Riftsに変えました。そして、Googleマップでルートを計画し、汗を拭いながら再度同じ場所を歩く必要がないように、町中の探索ルートをたくさん作りました。

ファッションとデザインの融合

今年は、ファッション業界でも存在感とパートナーシップを強化する一年となりました。お気に入りの衣類ブランドがデザインと建築の巨匠たちと関連付けられることから得られる名声の地位を心から求めてきたことは秘密ではありません。10年前には、彼らのコラボはSupreme、Nike、Pumaといったものでしたが、ミラノ2024年にはエットーレ・ソッサス、ル・コルビュジエ、ジョ・ポンティのすべてが話題となっています。

今年は、ファッションウィークのお気に入りが2ダース以上ものデザインのクリエーションに注目しました。プログラムは１週間中ずっとオープンですが、私は2日間しか滞在しなかったので、なるべく早く、行動が活発なブレラ地区の通りに向かうことにしました。

スタイリッシュなハイエンドデザイン

左から：Hermèsのレザーバケツ、Fendi Casaのルームセット

サローネ初心者のための特別な体験

まず最初に、パルコ・センピオーネのパラッツィーナ・アッピアーニに向かい、トム・ブラウンがパフォーマンスショー「Time to Sleep」のリハーサルを見学しました。CFDA会長は、1860年から織られておりオリエントエクスプレスの装飾を担当しているイタリアの寝具の権威、Fretteとの寝具コレクションの発売のために訪れました。ブラウンはミラノを頻繁に訪れていますが、サローネの初心者ですが、シャツの皺に代わってシーツはぴったりとアイロンがかかっています。彼は笑顔で「シーツはアイロンが必要です。そして、白でなければなりません」と語りました。

フルーレットのベッドを夢見ながら、ふらっとHermèsに立ち寄りました。Hermèsは多年にわたり、本拠地のLa Pelotaからの生活用品と着るものの絶妙なバランスを見出しています。今回のブランドは、トポグラフィ・オブ・マテリアル・インストールメントで自らのアーカイブとデザインオブジェクトを展示しました。1949年のオリジナルのMangeoireポーチは今年のDerbyレザーバケツと並び、2010年代のDragトラベルバッグはジャスパー・モリソンのEquilibreチェアと並べられました。