「私は常に自費出版の印刷物を通じて、仕事や世界を記録してきました」とデザイナーは説明します。「しかし、リゾリ社が私に最初の10年間の作品に関するモノグラフを作る提案をしてくれた時、それを本として再認識することに興奮しました。」

数か月かかった結果の本は、彼女の世界を構成する各要素、各インスピレーション、各人物についてのビジュアルで詩的な賛歌です。「私のブランドを今日のようにした多くの人々がいますので、それを紙に共有することは重要だと思いました」とロシャは説明しています。

4つのセクションに分かれた本では、「イザベラ・バーリーと緊密に協力して、[彼女の]作品における繰り返しのテーマを定義し、それらをもとに章を構成しました」とロシャは語ります。各章には一貫性があり、それぞれがロシャによる詩的なテキストで始まり、彼女のコレクションを織りなす同じ感情の文章のテキストが続き、彼女の作品のインタビューやエッセイ、写真の研究で展開されています。「最終的には、それは少し論文のようなものにも感じられました」と彼女は振り返ります。

「私にとって、このような多作な本をまとめることは、ロシャだけでなく、彼女の周りの人々にとっても、感動的な記憶の旅でした。クロエ・セヴィニー、ライラとナディア・ゴハー、ロニ・ホーンなど、彼女の仕事や自己に与えた素晴らしい影響についてのインタビューがあり、エイドリアン・ジョフ、サラ・アデルマン、アンナ・ウィンツアーなどによる、デザイナーや彼女のコレクションについての思い出が共有されています。特筆すべきは、デザイナーの両親であるオデットとジョン・ロシャによる2つのエッセイであり、それらが情愛と親密さを加えています」。

「私が本当に感動したのは、人々が持ち寄ったすべての話や仕事です…それは私にとって非常に感情的でした」と彼女は語ります。「また、私のチームが何年もかけて費やしてきたすべての仕事。彼らの時間、献身、技術です」。