1 ロンドンファッションウィークの春夏2025シーズンからのベストショー
- 1.1 2024年9月18日

ロンドンファッションウィークの春夏2025シーズンからのベストショー

2024年9月18日

シモーヌ・ロシャ

シモーヌ・ロシャのショーは、歴史あるオールド・ベイリーで開催されました。彫刻的で暗い美しさを等しく好むロシャにとって、この場所は完璧なロケーションでした。イベントは恋愛感あふれるものであり、ダンサーのマイケル・クラークとピナ・バウシュ、そしてカーネーションの花からインスピレーションを受けていました。透けるコートの縫い目に挟まれたカーネーションの花やブーケとして持ち歩く姿、またはドレスの胸に官能的に詰め込まれた姿などが見どころでした。このシーズン、クロックスとのコラボレーションの第3弾を披露し、アイリッシュアーティスト、ジュニーヴ・フィギスの悪夢のような絵を使った2つのルックも披露されました。

パオロ・カルザーナ

パオロ・カルザーナのアットホームなプレゼンテーションでは、彼のハックニーの庭で涙を流す人が数多くいました。ロンドンファッションウィークの最終日だったということもあり、多くの来場者は疲れきっていましたが、事前に提供された冷えたワインは感情を解きほぐすのに役立ちました。パオロ・カルザーナのコレクションは、水と自然に影響を受けたカラーパレットや不規則な有機的な形が特徴で、何か特別なものを見ているような感覚がありました。夕日が沈む中、ショーはカラヴァッジョの「ナルキッソス」の再現から始まり、モデルが庭の中央の池の水をなでる姿が印象的でした。このコレクションは虚栄心、自己反省、そして気候変動や社会不安などのテーマを探求し、ルック自体も本当に素晴らしかったです。

バーバリー

英国ブランドのバーバリーでは、ブラッドフォード出身のデザイナー、ダニエル・リーが夏のコレクションを披露しました。ジョイと親しみに根ざし、アイコニックなバーバリートレンチコートはカットアウトやファスナー、オーガンザのフェイクフェザーで進化し、プリンス・オブ・ウェールズチェックやケープなどが加わり、軽やかさを演出しました。デイジーはトレンチコートやズボンを飾るモチーフとして現れ、リーのアプローチに遊び心を加えていました。さらに、金属製の繊細なパレットで作られた素晴らしいフリンジドレスが登場し、バリー・キーガン、オリビア・コールマン、ガブリエル・モーゼス、パッツィー・ケンジットなどの超スターたちに喝采されました。ショーは、イギリスのアーティスト、ゲイリー・ヒュームによる緑豊かな色彩と幾何学的なオリジナルセットの会場で上演されました。

ファッション・イースト

ファッション・イーストは、ジョナサン・アンダーソン、キム・ジョーンズ、クレイグ・グリーン、モワロラ、シモーヌ・ロシャなど、彼らの才能が芽生え始めた時期にこれらのデザイナーを生み出すのを手伝ったことから、まさに最もホットなチケットの1つです。ロンドンのオールド・トルーマン・ブルワリーに戻ったロンドンの才能インキュベーターは、5人のデザイナーの作品を2つのプレゼンテーションとランウェイで紹介しました。

オリー・シンダーは3度目で最後のシーズンに戻り、少年スカウトの制服やPEキットを過激な視点で再構築し、皮革やラテックスを用いてフェティッシュな要素を加えたコレクションを披露しました。新人ブランド、Nubaの共同クリエイティブ・ディレクターであるキャメロン・ウィリアムズとジェビ・ラベムビカは、衣服を妥協と保護の源と考えています。彼らの新作「シム」では、ロンドン、ジャマイカ、カメルーンの文化を融合させ都市の中でのアイデンティティを分析しています。最後のランウェイショーは、別の新人デザイナー、ピア・シーレによって設立されたLoutreで、都市の自由奔放な若者を対象としたほぼ完全にリサイクルされたコレクションを披露しました。