HYPE BEAST
1905年に南アフリカで採掘された、世界最大3106カラットのダイヤモンド原石“カリナン”。これと同じ名前を持つクルマがある。2018年に登場した「Rolls-Royce(ロールス・ロイス)」初のSUV、Cullinan(カリナン)だ。「Ferrari(フェラーリ)」史上初の4ドア4シーターのPurosangue(プロサングエ)をSUVと解釈しないなら、引き続きカリナンが史上最強で最高峰のSUVである。そして、このたびの2024年5月、この陸の王者がビッグマイナーチェンジを加えてシリーズIIとなり、その国際試乗会がスペイン・イビザ島にて行われた。イビザ島といえば、“世界随一のパーティアイランド”、“クラブミュージックの聖地”などのイメージがあるが、この奔放で享楽的なイメージは南部。いっぽうで北部は、雄大な自然があり、のどかでラグジュアリーなエリア。今回、ロールス・ロイスがカリナンの試乗会としてイビザ島を選んだのは、どちらかというと北部の雄大でラグジュアリーなイメージと連動させたかったからだろう。さて。いざ、カリナン シリーズIIと対面する。この走るパルテノン神殿は、エンジンは変わってい…