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1960年型「Ferrari(フェラーリ)」250GT SWBが『RM Sotheby’s』のオークションに出品される。250GT SWB ベルリネッタは165台生産されており、これはその34番目だそうだ。下馬評では750万ドルの値がつくと予想されている。特筆すべきは英国を拠点とするレーサーでありコレクターでもあるロブ・ランプロー(Rob Lamplough)が所有していたことで、彼はヒストリックレース用の250GTOに似たボディにつくり直させている。エンジンは最高出力240psを誇る3LコロンボV型12気筒エンジン。またフェラーリ初となるディスクブレーキを装備したことも当時としては画期的だった。このクルマの性能は、1960年にグッドウッド・モーターサーキットで行われたレースでスターリング・モス(Stirling Moss)卿が優勝を飾ったことで、その実力を証明した。今回出品される個体は何度かのレストアを経ており、2009年に工場出荷時のスチールボディ仕様に戻された。2013年にはフェラーリ・クラシケの認定を受け、コレクターにとって重要なシャシーとエンジンのマッチングナンバーが確認され…