インスタ映え、なんてことはどっちでもいいんです。猫が好きな人にとって、猫たちが楽しくすこやかに過ごしてくれるのなら、それに勝る喜びはありません。
誰かに見せたいからではなく、猫と自分との生活が豊かになるから欲しい。そんな気持ちに応えてくれる、今までにない猫用遊具が〈RINN〉より登場です。
まず特筆すべきは、モダニズム建築のようなデザインでしょう。
玄関の床に寝そべって体温調整をしていた愛猫の姿にインスピレーションを受け、キャット・ツリーの台座に美しい天然大理石を使用するという、これまでの常識を覆すアイデアが生まれたのだそう。
素材が持つ特性を活かし、匠の技術によって生み出されたフォルムには、猫が心地よく上下運動するための工夫が施されています。
最高品質の天然素材に、実用的で美しいデザイン。このプロダクトには人と猫という種族の異なる生き物への真摯なまなざしにもとづいた哲学が込められています。
縦へ伸びる天然木によって覆われた外観は、猫のプライベート空間を作りながらインテリアへ溶け込むオブジェとして機能します。丸棒と丸棒の間にある隙間が猫と人の気配をかすかに繋げ、一体感を感じられるようになっています。
本体外側の一部には回転軸が内臓されているため、扉のように開閉も可能で、お手入れも簡単。台座に使用されているギリシャ産の大理石は、猫の体温調整をする機能の他に本体の重心を安定させる役割もあります。
この2つの素材は意匠や機能だけではなく、木の文化である東洋と石の文化である西洋の文化的な融合が表現されています。デザインはプロダクトデザイナー小宮山洋によるもの。
爪とぎ用として支柱に巻かれた麻縄は、創業100年以上の老舗による国産の高級麻を採用。猫にとって爪とぎはライフワーク。鋭い爪を維持する目的や、リラックス・ストレス軽減や気分転換、自分の縄張りをアピールするためなどさまざま。また、嬉しいときにも爪とぎをします。交換も可能なので、安心して使用することが可能です。
白地に流れるようなグレーの入った大理石もシックで美しいですね。とんでもなく高価ですが、猫と人の生活のことを深く考えぬいた、今までにないキャットタワーと言えるでしょう。彼らが生涯を通して住み続ける家と思えば、決して高くはないのかも。12月22日(金)より22台限定での販売です。
余談ですが、猫の感情のありかたは、科学的にも心理学的にも人に極めて近いのだそう。気になる方は調べてみてください。全ての猫と人の共同生活がすばらしいものでありますように!
Text_Taiyo Nagashima
RINN
rinn.co.jp
Source: フィナム