Sponsored Links

2Pac の伝記映画にちなんだ限定版 FILA GL96 の魅力と関連エピソードを紐解く

Sponsored Links

1996年に25歳の若さでこの世を去ったヒップホップアーティスト、2PacことTupac Shakur(トゥパック・シャクール)。波乱に満ちた彼の生涯を描いた伝記映画『All Eyez On Me(オール・アイズ・オン・ミー)』が、12月29日(金)よりいよいよ日本で公開されるのだが、この映画公開を記念し、彼とゆかりの深い〈FILA(フィラ)〉のスニーカーの復刻が決定した。発売されるのは、1996年にリリースされた〈FILA〉Grant Hill 2をベースにしたGL96だ。日本国内限定発売となるこのレアモデル。リリース日などの詳細をお伝えする前に、まずはこの〈FILA〉と2Pacの繋がりに欠かせない人物、そして今回のGL96というシグネチャーシューズを有したNBA選手、Grant Hill(グラント・ヒル)についても触れておこう。彼と〈FILA〉との出会い、そして過激なラップとスキャンダラスな人生で今なおストリートシーンに影響を与え続ける2Pacと、一流大学出身の若きNBAスターが出会った1996年を振り返る。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=rkR5jOJhA0g&w=560&h=315]

エリート、Grant HillとFILAの出会い
1994年、名門『Duke University』のスター選手Grant Hillが、NBAドラフト全体3位でデトロイト・ピストンズに入団する。大学4年間でチームを3回のNCAAトーナメント決勝に導いたバスケの実力に加え、父親はNFLのスター、母親も大学時代にHillary Clinton(ヒラリー・クリントン)のルームメイトだったというエリート一家出身のGrant Hill。さわやかなルックスと知的な振る舞いから、多くのファンがMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)引退後のNBAの未来を託した選手だった(当時Jordanは一度目の引退を表明し、MLBに挑戦していた)。そんなHillをスポーツブランドも放っておくはずがない。NBAドラフトからわずか1か月後、Hillは〈FILA〉との5年契約を締結する。Hillが契約にあたって提示した条件は、地元デトロイトへの寄付や、子供たちのためのサマーキャンプ開催だったと言われている。

ルーキーイヤーとなった1994-95シーズン、Hillは期待にたがわぬ活躍を見せ、北米4大プロスポーツ史上初となる新人でのオールスターファン投票1位を獲得。新人王をJason Kidd(ジェイソン・キッド)と分け合った。〈FILA〉は初のシグニネャーモデル・Grant Hillを発表。ハイテク過剰気味だった当時のキックスの中で、そのミニマルなデザインは斬新だった。以下はGrant Hill初代のプロモーションビデオだ。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=_7ulras7WAc&w=560&h=315]

1996年、エリートとラッパーを繋いだ1足のキックス
ストリートでの〈FILA〉人気に火をつけたのは、Mary J Blige(メアリー・J・ブライジ)とコラボした“All I Need”のミュージックビデオでGrant Hillを着用したMethod Man(メソッド・マン)だった。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=XW1HNWqdVbk&w=560&h=315] のちにHillがニュースメディア『MLIVE』のインタビューで語ったところによれば、これは偶然の産物だったようだ。「僕は彼(Method Man)のファンではあったけど、知り合いではなかったんだ。(Grant HillがMVに登場したことは)僕が起こしたわけではなかった」と話している。しかし2作目のシグネチャーシューズ、Grant Hill 2の発売を控えたプロ入り2年目の1995-96シーズン、Hillは自ら小さな、しかし決定的な行動を起こす。「彼(2Pac)が知られ始めたころ、共通の友人がいて、ただ単に好意でシューズを何足か贈ったんだ。こんなことが起こるなんて想像もせずにね。」

1996年2月11日に開催されたNBAオールスターでHillは、現役復帰を表明したJordanを僅差で抑え、2年連続でファン投票1位に選出。名実ともにNBAのスーパースターとなったHillは、この試合でもGrant Hill 2を履いて躍動した。2Pacメガヒットアルバム『All Eyez On Me』がリリースされたのは、その2日後のことだった。CDのブックレットには、デニムのセットアップにGrant Hill 2を合わせ、アウトソールの〈FILA〉のロゴを見せつける2Pacの写真が用いられていた。まだSNSも無く、スポーツブランドがラッパーと契約することが一般的ではなかった時代。全米で500万枚以上を売り上げたアルバムの影響力は絶大で、〈FILA〉は瞬く間にストリートを象徴するブランドのひとつとなった。そしてこの写真を誰よりも喜んだのはHill自身だった。「彼がアルバムのカバー写真で(Grant Hill 2を)履いているのを見て、本当にクールだと思った。いい時代だったね」と話す。
恵まれた家庭環境で育ったスポーツエリートのHillと、犯罪やドラッグに囲まれた過酷な環境をサバイブしてきた2Pac。本来なら交じり合わないはずの2人が、1足のキックスを通じて交流した瞬間だった。ブックレットの画像はこちらからチェック。

90年代を代表する2人のスターの輝き
『All Eyez On Me』が大ヒットを記録していた1996年9月7日、2PacはラスベガスでMike Tyson(マイク・タイソン)とBruce Seldon(ブルース・セルドン)のボクシングを観戦後に銃撃され、6日後に死亡する。事件の真犯人は未だ明らかになっておらず、彼の死は東西ヒッピホップ抗争で起きた最も大きな事件の一つとして語り継がれている。死後もたびたび未発表音源が発掘され、生存説まで囁かれるなど、その伝説は今も続いている。一方のHillは2000年、優勝を目指してオーランド・マジックに移籍を果たすも、直後に足首を骨折。以降はケガに悩まされるキャリアを送り、2013年で現役を引退。現在ではアトランタ・ホークスの共同オーナーとしてNBAに関わっている。

Grant Hillと2Pac。90年代を代表する2人のスターがクロスオーバーしたのは、1996年のほんの一瞬の出来事だった。しかし後世のアーティストや若者たちへのインスピレーション、〈FILA〉とストリートファッションの繋がりにおいても、両者の交流と輝きは、いまだにストリートシーンに多大な影響を与えている。

日本国内限定『All Eyez On Me』仕様のGL96
nullnull
ブラックのアッパーにトランスルーセントな赤いソールが目を引くこのモデル。ラテラルには〈FILA〉のロゴだけでなく、2Pacのアルバム名、そして映画のタイトルでもある“All Eyez On Me”のロゴが刺繍されている。ヒールにはベルクロストラップ、ミッドソールにはEVAを採用し、アウトソールには2Pacの背中に刻まれていたタトゥーと同じクロスを大きく配したデザイン。タンのライニングには彼を象徴するペイズリー柄をあしらった特別仕様となっている。価格は15,000円(税抜)。23.0cm~31.0cmという幅広いサイズ展開だ。今回このGL96 “All Eyez On Me”を取り扱うのは国内のセレクトショップやスニーカーブティック。各店舗の詳細はこちらから確認しよう。発売日は12月23日(土)だが、東京・原宿のセレクトショップ『GR8』ではいち早く先行発売が行われる模様。購入方法などの詳細は『GR8』オフィシャルサイトでチェックしよう。

[問]FILA CUSTOMER CENTER
Tel:0120-00-8959

Click here to view full gallery at HYPEBEAST.JP



Source: HYPE BEAST

Sponsored Links
Sponsored Links