1991年、A Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)は“Skypager”で「お前らはSkypagerの重要性を理解しているか?」と歌い出す。“Skypager”とは、日本でいうポケベルのこと。国内でも1968年からサービスが開始された無線呼び出し機は、1985年頃から中高生を中心に急激に普及し、1993年には秋元康が企画として携わったTVドラマ『ポケベルが鳴らなくて』と国武万里が歌う同名の主題歌が大ヒットしたのだ。もちろん、当時は現在のように『LINE』やアプリの通知などはなく、ポケベル初期は999(サンキュー)や0906(遅れる)など、数字で相手にメッセージを伝えていた。しかし、その後は日本語入力にも対応。この文明の利器はのちにPHSや携帯電話の台頭により衰退していくものの、90年代後期まではコミュニケーションツールとして非常に大きな役割を担い、その後の携帯産業の基盤を作ったのだ。
ファッションシーンにおいても90年代は至るところでキーワード、そしてインスピレーションソースとなる時代だ。そこで『HBX』では“Skypager”をタイトルに掲げ、度々90〜00年代カルチャーにスローバックする東京の新鋭ブランドにクローズアップしたエディトリアルを制作。同フォトセットでは、今季より『HBX』で取り扱いがスタートした〈LOOPY HOTEL(ルーピー ホテル)〉と〈CLBUN(シーエルビーユーエヌ)〉の2レーベルに焦点を当て、今後のストリートシーンを担い、新時代の礎を築くことが期待される彼らのバックボーンを『HYPEBEAST』的目線で汲み取った。懐かしのガジェットも多数登場する“Skypager”を上のフォトギャラリーからチェックしたあとは、ホリデーシーズンの自分へのご褒美として、こちらから気になるアイテムを購入してみてはいかがだろうか。
なお、〈CLBUN〉のアイテムは『HBX』と『clbun.com』のみでの展開。また、〈LOOPY HOTEL〉からは最新コレクションのプロダクトがデリバリーされているので、その世界観を色濃く表現したルックブックもあわせてご確認を。
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Source: HYPE BEAST