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「NASA((アメリカ航空宇宙局)」は、2021年12月に打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した木星とその周囲の衛星の新しい画像を公開した。太陽系最大の惑星である木星は、地球から見た夜空で、月、金星に次いで3番目に明るい天体とされている。ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡からの複数の画像を合成して作成した木星の単体画像では、木星の北極と南極の上空にオーロラが広がっているのがわかる。このオーロラは、赤色にマッピングされたフィルターで輝いており、下層雲や上層に霞む反射光も強調されている。地球を飲み込むほど大きな嵐として有名な大赤斑も、他の雲と同様、太陽光をたくさん反射しているため、これらの画像では白く見えている。「AURA(全米天文学大学連合)」の科学者で、科学担当副社長のHeidi Hammel(ハイディ・ハメル)氏によると、「この明るさは高度を示しており、大赤斑も赤道付近と同様に高度の霞がかかっています。多数見られる、明るく白い“点”や“筋”は、おそらく凝縮して対流する嵐の非常に高度にある雲の頂上と思われます。対照的に、赤道域の北の暗い帯状の部分は、ほとんど雲に覆われていま…