シェアオフィスとはいえ、独特の世界観とユニークネスが漂うみどり荘。ギャラリーもその例に漏れないようです。
みどり荘ギャラリーでは韓国・ソウルを拠点に活動するユンキー・キム(Yoonkee Kim)と、東京を拠点に活動している緒方数馬(Kazuma Ogata)と盟友NONCHELEEの3人による「GRAJOOLA」展を11月24日(金)から開催します。
2004年に発売されたダブ・アルバム『ASIAN ZOMBIE』が話題となり、その後も音楽と絵画の境目なく実験的な表現を続けるYoonkee。今年の夏に初の作品集『LIFE GOES ON』を発売し、各方面から注目を浴びるNONCHELEEE。そして徹底したスピード感と確信犯的な軽さ、積層したレイヤーとそのバランスで作品制作を続ける緒方。
そんな経歴、作風も異なる三者の織りなす不協和音、視覚的雑音をご覧ください。
下記の、彼らの人柄を表すような、出会いのエピソードが実にいい話。
『GRAJOOLA』の始まりは15年前?くらいのある日、当時、退屈な男子校の昼休みにrelaxを読んでいたNONCHELEEEの後ろの席に座っていた(同じく退屈していた)ZMURFことKazuma Ogataが「それ、俺も読んどるばい!最KOOL高だよな!」っていう話(とUAが大好きという話)で打ち解け、一緒にスケボービデオ(というかかなりCHILLIN’な波の映像)を撮ったり、高校の近所の路地にあるスピリチュアルなSHOP「アクリルブッダ」に通ったり(そこの店の壁画からエアコンの室外機、BGM全て超KOOL。今は、もうない。)そこでお香を買って高校の昼休みに焚いてリラックスするのが流行して、さらに、最高のリラックスを求めてマリファナっていう名前のお香を“食べた”っていうのは最高の思い出(あのジャリジャリした食感とひんやりした鉄っぽい味は今でもはっきり覚えてる)。
季節はちょうど夏でrelaxはラヴァーズロック特集をやっていたので、お互いにTrojan(レゲエのレコードレーベル:編集部注)のラヴァーズ3枚組CDセット『LOVERS BOX SET』を持っていて、TrojanのラヴァーズとUAの『TURBO』でマジで蕩けながらその号にYoonkeeの事が載っていて、それから2人でダブのことを話すとき常に1つのマナーとしてのYoonkeeの存在は大きかった。(ユンキーマナーバリバリの初期NONCHELEEEのビデオやKIVALUXの前身である日清DUB STATIONのことを知ってる人も知らない人もBIG UP!!!!)。
そして2017の夏、ソウルのクラブの屋上で行われたパーティでNONCHELEEEとYoonkeeの異常にリラックスした出会いからすぐにZMURFを含めた3人での異常なスピード感のCHATから生まれた最高の「GRAJOOLA」を用意しました。心温まるくつろぎのひと時をお過ごし下さい(by SLIM DICK HOSOI)。
Text_Shinri Kobayashi
GRAJOOLA
会期:2017年11月24日(金)〜12月3日(日)
時間:11:00〜18:00
会場:MIDORI.SO Gallery
住所:東京都目黒区青葉台3-3-11 3F
オープニングレセプション:11月24(金)18:00〜21:00
http://midori.so
ユンキー・キム / Yoonkee Kim
1980年生まれ。ソウルを拠点に活動。
https://yoonkeekim.bandcamp.com
https://www.instagram.com/y00nkeekim/
ノンチェリー / NONCHELEEE
1986年生まれ。福岡を拠点に活動。
http://fuguriddim.com
緒方 数馬 / Kazuma Ogata
1986年生まれ。東京を拠点に活動。
http://ohblood.tumblr.com
https://www.instagram.com/zmurfobld/
Source: フィナム