HYPE BEAST
2022年2月11日、世界が熱狂の渦に包まれた。日本男子史上2人目となる夏冬二刀流で臨んだ「北京2022オリンピック」スノーボード男子ハーフパイプの決勝3本目。日本中の大きな期待を背負った平野歩夢は、疑問の残る91.75点という判定を飛躍の燃料に変えた。その2本目と同じ、最高難度の技とされる“トリプルコーク1440”を組み込んだ構成で96.00点を奪取し、暫定2位から見事逆転に成功。スノーボードでは日本史上初となる金メダルを手中に収めた。さらに「冬季オリンピック」での3大会連続メダル獲得は日本勢では初めての快挙。そんな異例・偉業尽くしの平野選手だが、先述の決勝では、北海道・札幌のヒップホップグループ THA BLUE HERB(ザ・ブルー・ハーブ)の楽曲を聴いていたことが、金メダル獲得後のテレビ番組の取材で明らかとなった。THA BLUE HERBは、リスナーを鼓舞するラッパー ILL-BOSSTINO(イルボスティーノ)のリリックでカルト的な人気を誇る日本語ラップの先駆者的存在。時代を切り拓いてきた平野選手も、超人的なランはもとより、競技後に見せる飾らない人柄や(TBH好きも頷ける)…