HYPE BEAST
今でこそヨーロッパのフットボール強豪国というと、フランスやベルギー、スペイン、イングランドなどが挙げられるが、1950年代はハンガリーの一強だったのはご存知だろうか。当時のハンガリー代表は、1950年6月から「1954 FIFAワールドカップ スイス大会」の決勝で西ドイツに敗れるまで4年間で32戦28勝4分という無敗記録を作り、この期間中の1試合平均得点は4.5点という圧倒的な攻撃力を誇っていたのである。この攻撃陣を率いたのがFWでキャプテンのFerenc Puskás(フェレンツ・プスカシュ)であり、彼は代表戦で85試合84ゴールを挙げ所属していたレアル・マドリードでも180試合156ゴールを記録するなど、20世紀を代表する点取り屋として知られている。残念ながらPuskásは2006年に亡くなってしまったのだが、「FIFA(国際サッカー連盟)」は彼の功績を称え、1年間で最も優れたゴールを挙げた選手に贈る賞をFIFAプスカシュ賞として2009年に設立。以降同賞は地域や年齢、性別を問わず毎年生まれる何万というゴールから選出されるため、世界中の選手およびファンの間でスーパーゴールが楽しめる…