HYPE BEAST
現代を生きる我々(もしくは一部の人)にとって、自動車は日常生活と切っても切り離せない存在である一方、痛ましい死亡事故や、地球温暖化の原因となっていることもまた事実。アメリカ・ニューヨークの『The Museum of Modern Art(ニューヨーク近代美術館/以下、MoMA)』は、20世紀の自動車文化の興隆の歴史と、それに伴って人々の中に生まれた自動車をめぐる相反する2つの感情に焦点を当てた、2部構成の展覧会“Automania(オートマニア)”を6月から9月にかけて開催する。「Halas and Batchelor(ハラス&バチェラー)」社が1964年に制作した短編アニメーションのタイトルにちなんで、“Automania”と題された本展覧会。『MoMA』所蔵の自動車に関連する建築物、映画、ポスター、絵画、彫刻などとともに、7台の実物車両を展示。現代の工業製品の象徴的なスタイルアイコンとして、また死亡者と生態系災害の発生源として、正と負の双方の視点から自動車を探求する。本展覧会のハイライトとなる作品は、Henri de Toulouse Lautrec(アンリ・ド・トゥールーズ=ロ…