フィナム
音楽家のオノ セイゲンを知っていますか? 彼はレコーディングエンジニアとして坂本龍一、加藤和彦、オスカー・ピーターソン、マイルス・デイビスなど錚々たるミュージシャンのプロジェクトに参加しています。それ以上に名を轟かせたのは間違いなく〈コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)〉のランウェーショーの音楽を手がけたこと。 1987年、オノは〈コム デ ギャルソン〉から「誰も、まだ聴いたことがない音楽を使いたい」「洋服がきれいに見えるような音楽を」というリクエストを受けて制作をスタート。参加したのは、アート・リンゼイ、ビル・フリゼール、ジョン・ジョーンといった80年代のニューヨークのダウンタウンで活躍したミュージシャンたちでした。 インストゥルメンタルの数々は、ジャジーでリズミカルな曲から気高い雰囲気の曲までさまざま。いま聴いても新鮮でモダン。どこかクールだけど、しっかり温かみも漂っています。88年と89年にはアルバムとしてリリースされ、ファッションや音楽、アートのシーンで知る人ぞ知る作品として注目を集めてきました。 今回紹介するのは、オノ セイゲンが自らリマスタリングしたこ…
続きを読む>>コム デ ギャルソン×オノ セイゲン。あの金字塔的作品の30周年記念アルバムが登場。