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連載「憧れの逸品」No.84 究極の美をパンクの調べに載せたグッチ。

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フィナム

〈グッチ(GUCCI)〉の2019年クルーズ コレクションはフランス・アルルのアリスカンで発表された。アリスカンは有名なローマ遺跡の一つで、ゴッホやゴーギャンもその題材としたことで知られる。 クルーズ コレクションは枢機卿や僧侶が眠る地下聖堂の静謐なたたずまい、そして静謐さの源である精巧な造形芸術にインスパイアされている。 クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレはいう──死後の世界にかかわるすべてのことは究極の美を体現している。 毎シーズン、さまざまなモチーフが登場するが、今シーズンはヘヴィメタルをイメージさせる大胆なグラフィックフォントが加わった。 退廃的な歌詞やエレキの歪んだ音。へヴィメタルからは死の匂いが感じられる。ミケーレがクルーズ コレクションでがっぷり四つに組んだ世界観を表現しようと思えば、またとないジャンルだったのだ。 ロゴやグラフィック流行りの昨今だが、骨太な(それでいて妖艶な雰囲気も漂わせる)男なら、仕上げの一着は〈グッチ〉のそれにとどめを刺す。 SWEATSHIRT WITH GUCCIFY PRINT ¥124,000+TAX SWEATSHIRT…
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