いまや世界的ロックバンドへと成長を遂げた日本人4人組バンド、ONE OK ROCK(ワンオクロック)。そんな彼らは、去る2018年10月20日~21日(土日)にさいたまスーパーアリーナを舞台に、2018年10月30日~31日(火水)に大坂城ホールにて、バンド史上初となるオーケストラを従えたライブツアーを敢行。2017年1月にアルバム『Ambitions』をリリース後、2018年4月までに「AMBITIONS WORLD TOUR」で世界27カ国全99公演を成し遂げ、地球規模で活動する彼らの勢いはまさにとどまるところを知らない。本稿ではその2日目、10月21日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催された「ONE OK ROCK with Orchestra Japan Tour 2018」のライブレポートをお届けする。
眩しい日が差す会場付近には、ブラックのオリジナルバンドTシャツに今回のツアー名を冠したタオルを纏い、ライブのスタートを心待ちするファンで溢れかえっていた。男女比は半々くらいと見受けられ、年代は10代~40代と幅広く、ファンの方々の顔に浮かぶ期待に満ちた明るい表情が印象的であった。時計の針がスタート時刻の16_時を少し回ったころ、会場の照明が落とされると同時に約20,000人ものファンの声援が一気に響き渡り、遂にそのステージの幕が開いた。そこには、これまで見たことのないONE OK ROCKの姿があった。53名からなるオーケストラを従え、ボーカルのTaka、ギターのToru、ベースのRyota、ドラムのTomoya、メンバー全員がブラックのジャケットパンツとフォーマルなスタイルに身を包んで登場。1曲目には、2018年2月にリリースした“Change”を披露し、次いで“Ending Story??”、“欠落オートメーション”、“Cry out”、“Decision”、“アンサイズクリア”を歌い上げ、その後メジャーデビュー11年目となる彼らから挨拶の言葉が。ボーカルを務めるTakaは「今回のオーケストラツアーはものすごく楽しみにしていて、沢山の時間をかけてきたので、みなさんにとっても特別な日になってもらえらばという気持ちでいっぱいです。ここからどんどん昔の曲とかもやっていきたいなと思います。昨日来た人は、また昨日と違った音楽が聞けるし、今日初めて来た人は、今まで見たことのないONE OK ROCKの姿が見れると思います」と観客に向けて話した。そして、久しくライブで披露していなかった、“欲望に満ちた青年団”、“カゲロウ”、“Yes I am”の懐かしのナンバーを3曲連続で歌い上げ、会場の熱気がヒートアップしたところで、今回のライブを共に盛り上げるオーケストラを紹介。オーケストラセッションの素晴らしさと、今回のライブを実現するまでの苦悩と秘話を語ってくれた。
そして、ライブはいよいよ後半戦に突入し、“One Way Ticket”、“Pierce”、ロックバンドならではの圧倒的なスキルを見せつけたInstrumental、13曲目では新曲を初披露。その後、“I was King”、“The Beginning”、“Mighty Long Fall”を歌い上げると、すべての音がストップ。興奮絶頂のファンがメンバーの名前をステージに向かって叫び、次の楽曲のイントロが流れ出すと、ボーカルTakaからファンに向けて熱い言葉が送られた。
「ありがとうございます。本当に、昨日と今日と無事に迎えられてよかったです。バンドを13年間やってきて、ドームツアーもやらせてもらえて、そして今回、オーケストラツアーをやらせれもらえて…。バンドとしてあと何個、ガチガチで生きながら夢を叶えられるかなということを、そろそろ考えますけど。変わらず集まってくれるファンと、僕らのやりたいことに付き合ってくれるスタッフと、そしてメンバーと。マジで幸せだなと思います。2019年、また気持ちを新たに、さらにパワーアップしたONE OK ROCKを、僕らの一番大事なファンに見せれるように頑張っていきたいと思います」と話した。そして最後に「必ず来年日本で皆さんにお会いできる機会を作ります」と2019年の国内でのライブ開催を示唆。ラストソングには“Fight the night”を披露し、アンコールに沸く会場では、集まったファン約20,000人のスマホのライトが照らされ、星空のように白く光輝いていた。そしてメンバーが再びステージに登場し、“We are”、“完全感覚Dreamer”を歌い上げ、約2時間半におよぶONE OK ROCK渾身のステージの幕が閉じたのであった。
ONE OK ROCKにとって、初の試みとなったフルオーケストラとのセッションは、私たちを新たな世界への冒険と誘う圧巻のパフォーマンスであった。2005年のバンド結成から13年、自分たちの音楽を追求してその道を突き進む彼らは、現在では世界中にファンをもつ大人気ロックバンドへと成長。日々進化を続け、音楽シーンを盛り上げていく彼らの今後の活躍にこれからも目が離せない。
SET LIST
M1. Change
M2. Ending Story??
M3. 欠落オートメーション
M4. Cry out
M5. Decision
M6. アンサイズクリア
M7. 欲望に満ちた青年団
M8. カゲロウ
M9. Yes I am
M10. One Way Ticket
M11. Pierce
M12. [INST] M13. 新曲
M14. I was King
M15. The Beginning
M16. Mighty Long Fall
M17. Fight the nightEN1. We are
EN2. 完全感覚 Dreamer
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Source: HYPE BEAST