関西が誇る殿堂ショップ「ロフトマン(LOFTMAN)」にてジャスト20年間勤め、チーフバイヤーとして古今東西のブランドを圧倒的な熱量を持って街の服好きたちに提案してきた“PANTHER”こと、飯田裕一郎さん。
そんな同氏が、旅する移動式型のカルチャーショップ、その名も「ジ ワン フィン&フォー ウィールズ クラブ(THE ONE FIN&FOUR WHEELS CLUB)」を10月27日(土)から29日(月)までの3日間、茶屋町にある「ロフトマンコープ 梅田(LOFTMAN COOP UMEDA)」で開催しています。
店内の一角に並ぶのは、ヴィンテージのデニムやレザージャケット、レギュラーのプリントネルといった古着を筆頭に、雰囲気抜群のフォークアートやショップのロゴがプリントされたスーベニアモノ。特に古着や雑貨に関しては9月にサンフランシスコを中心に買い付けに行ってきたばかりで、限られたスペースながらもフレッシュなラインナップに。
かつて自身が指揮していた茶屋町のショップの2階奥のスペースで行われた今回のイベント。久し振りの接客とあり、飯田さんも高めのテンションで楽しまれています。
古着の〈チャンピオン(Champion)〉のリバースウィーブの裾をカットし、丈を詰めて再度リブを縫い合わせ、仕上げに前身頃にショップのロゴをプリントした“ショートスリーブ”を試着する飯田さん。「このアンバランスな感じが逆に面白いんですよね」
飯田さんと言えばのレザージャケットも当然のごとくインストックされています。’60s~のヴィンテージライダースが充実するほか、「アメリカのおじさんがリアルに着ているようなしょっぱい感じのジャケットが気分」とのこと。
「今年の夏前に『ロフトマン』を退職してから波乗りばっかりしてました(笑)」と、自身が使っているロングボードや全幅の信頼を寄せる浜松のブランド、〈ブラックポイント(BLACK POINT)〉のウェットスーツまでもスタンバイ。このウェットスーツは受注販売です。’64年製の〈ハーバーサーフボード(HARBOUR SURF BOARD)〉や’63年製の〈Hobie(ホビー)〉といった自身が愛用するロングボードも。
今回の移動スタイルのショップも、サーフトリップが原点にあると話す飯田さん。「いつも〈VW〉のカラベルで波乗りに行ってるんですけど、板と一緒に服も積んで、その土地土地でしか手に入らないようなもんも仕入れられたら楽しいやろうなって。それに一つの場所で人が来てくれるのを待つよりも、自分から出向く方が性に合ってる。いろんな場所を訪ねて一人ひとりのお客さんとより密な関係性を築きながら、ファッションというよりカルチャーを発信できればと考えています」
なお、「ロフトマン」の後は同氏の地元である滋賀へと移動。来たる11月3日(土・祝)から5日(月)まで、草津のセレクトショップ「ドゥバップ(doo-bop)」にオープンします。関東や九州での開催も構想しているとのことなので、関西在住の方以外も首を長くして待ちましょう。
なお、飯田さんは来年には関西を離れ、湘南に移住するそう。そして19年AWシーズンにはパンツ専業ブランドを立ち上げる予定とのことで、これまたいやがうえにも期待が膨らみます!
Photo_Masao Inoue(TRYOUT)
Text_Yoshio Horikawa(TRYOUT)
THE ONE FIN&FOUR WHEELS CLUB
LOFTMAN COOP UMEDA
10月27日(土)~29日(月)11:00~20:00
住所:大阪府大阪市北区茶屋町15-22 アーバンテラス茶屋町C-2
電話:06-6371-5988
www.loftman.co.jp
doo-bop
11月3日(土・祝)~5日(月)11:00~20:00
住所:滋賀県草津市野路町1059-6 グッドウィル1F
電話:077-562-4121
www.doo-bop.com
Source: フィナム