世界各国で翻訳版が出ているバイリンガル雑誌「+81(PLUS EIGHTY ONE)」。そのギャラリーが、ニューヨークにある「+81 Gallery New Yorkk」です。
要注目の展示をコンスタントに開いているこのギャラリーにて、日本人アーティスト・澁谷翔さんがフックアップされました。
澁谷さんは、福岡生まれ千葉育ち、2011年に東京からNYに移住し、アートディレクターとして「Apple」「Wolff Olins」「Li inc」などをははじめ、〈Kenzo〉〈Estee Lauder〉 〈Away〉といったクライアントと仕事したのち独立。現在は、ブルックリンにデザインスタジオ「Placeholder」を構えデザイン、アート共に活動しています。
やや余談ですが、つい先日発売された、トラベルカルチャーマガジン『TRANSIT』のテーマ、“ニューヨークには夢がある!”のまさに、夢を叶えた素敵な一例でしょう。
この展示「WEEK」は、澁谷さんのニューヨークでの日常の生活と文化体験が反映されたもの。2015年からグラフィックデザイナーとしての仕事だけではない何かを求め、毎日の曜日のカタカナの頭文字を作品のベースとして、作品づくりがスタート。それからほぼ毎日1作品アップしているそうです。
週ごとに変わるスタイルはまさに実験的であり、エナメルペイント、ペーパーカット、スクリーンプリントを様々なマテリアルに投影。作品自体のシンプルさとマテリアルのコンビネーションの繰り返しに、澁谷さんはクリエイションとしての安堵を覚え、それが日々の儀式として定着しています。
日本人には馴染みのあるカタカナも、海外ではまたちがった印象を観るものに与えるのではないでしょうか。
世界中どこであろうと、そしてどんな国籍だと、前を向いて奮闘する人には大いなる刺激を受けます。さらに言えば、日本で育ち海を渡った人が激戦地でがんばっているのを聞くのも、素直に喜ばしいところでしょう。期間中に、ニューヨークに行かれるという方は、ぜひチェックしてみてください。
Text_Shinri Kobayashi
澁谷翔 個展 「WEEK」
期間:9月27日(木)〜10月13日(土)
会場:+81 Gallery
住所:167 Elizabeth Street,New York, NY 10012
営業:12:00~19:00 水曜日〜日曜日
オープンニングレセプション:9月27日(木) 6–8pm
plus81.us
※日時は、現地時間です。
Source: フィナム