「UEFA(欧州サッカー連盟)」がセリエAの古豪・ACミランに対し、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反により「ヨーロッパリーグ」からの除外処分という厳罰を下した。UEFAに加盟するプロサッカークラブの財政健全化を目指して2014年より施行された本規則だが、これまでにもパリ・サンジェルマン(PSG)が罰金処分と「チャンピオンズリーグ」の登録人数の制限処分を受けたり、制裁による財源確保のために主力選手の放出を余儀なくされ、結果弱体化してしまったクラブなどが存在する。しかし、ロッソ・ネロは元オーナーのSilvio Berlusconi(シルヴィオ・ベルルスコーニ)から中国企業のコンソーシアムに売却されて以降、財政面に大きな不安があるにも関わらず、選手獲得のために昨年だけで約255億円もの大金を費やしていた。これを受けて、「UEFA」はミランの財政が持続不可能と判断。欧州大会の出場権剥奪という決定は、FFP違反史上、最も厳しい処分のひとつと言えるだろう。
「UEFA」が決定した処分は、2018-19年、2019-20年のどちらか1シーズン、「UEFA」が主催する欧州大会から除外というもの。ただし、仮に2019-20年大会に参加するとすれば、FFP規則に則った監査を受けなければならない。なお、ミラン側はこの処分に対して、「スポーツ仲裁裁判所(CAS)」に訴える意向を表明しているため、これが受理されれば同処分が延期になる可能性も。また、もしミランが来季の大会に出場しないとなれば、代わりにセリエAからアタランタが出場することが有力視されているとのことだ。
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Source: HYPE BEAST