Sponsored Links

Pusha T の新盤『DAYTONA』のジャケットは故ホイットニー・ヒューストン自宅の“ドラッグまみれ”の浴室写真を使用

Sponsored Links

2018年4月にKanye West(カニエ・ウェスト)がTwitter上にて5月25日のリリースを突如アナウンスしたPusha T(プシャ・T )による新作アルバム。Kanyeによるプロデュース作品である同作は『King Push』というタイトルで発売される予定だったがその後『DAYTONA』へとその題が変更され、去る5月25日に遂にリリース。現在の音楽シーンを席巻している話題作だ。

だがそのリリースと同時に物議を醸したのがそのアルバムのカバージャケット。一見すると廃墟の様子を捉えたような不気味な1枚の写真に見えるが、実はこの写真は2012年にドラッグ使用の影響で心臓発作を起こして急逝した世界的歌手の故Whitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)の自宅の浴室写真に少し手を加えたもの。その写真が撮影されたのは彼女の薬物依存が最も酷かった時期とされる2006年頃とされ、そこには様々なドラッグが使用された痕跡が見て取れる。そしてこの写真がアルバムに使用された件について声を上げたのが、Whitney Houstonのいとこであり歌手のDamon Elliott(デイモン・エリオット)であり、彼は「混乱した様子の娘からの電話で知りました。私もこの事を知ってすぐに6年前のことを思い出し、胃を病みました。こんな方法でプライバシーの侵害をされるとは思っても見なかった」などと『PEOPLE』誌の取材に対してKanyeやPusha Tらのことを批判している。

またPusha Tによると、このカバージャケットはリリースの直前にKanyeによって急遽変更されたものであり、本来は彼らが雇ったフォトグラファーが撮影した別のものが使用される予定であったとのこと。しかし先述の通りリリースの直前になってKanyeの気分が変わり、問題の浴室写真の使用料金として85,000ドル(約930万円)をKanyeが自腹で支払い、その写真を元にしたデザインが最終的に『DAYTONA』のカバーとして使用されることになったようだ。

そしてこの件に関して声を上げたもう1人の人物がWhitney Houstonの甥であり、ミュージシャンとしても活動するGary Michael Houston(ゲイリー・マイケル・ヒューストン)。彼はPusha TとKanyeを批判するのではなく「この問題は対立を生むようなことではなく、僕は皆とは少し違った考え方を持っていて、彼らのクリエイションの部分も理解できる。前提として彼らはアーティストであり、然るべき手順を踏んで、使用料を支払った上でこの写真を彼らの音楽観や世界観を発信するために用いた。元はといえばこの写真を2006年の時点で撮影して、それを新聞社に売った人間が責められるべき問題だと思うよ」という旨のPusha TとKanyeを擁護するコメントを発表している。

音楽に限らずファッションやアートの分野においても稀に似たような問題が発生するが、『HYPEBEAST』読者の皆さんはこういった問題についてどのように思うだろうか。このPusha Tの『DAYTONA』を含む“2018年5月第4週目の注目音楽リリース13選”も併せてご確認を。

Click here to view full gallery at HYPEBEAST.JP



Source: HYPE BEAST

Sponsored Links
Sponsored Links