新鋭フォトグラファー・Alexander Bortz(アレキサンダー・ボルツ)の写真展“A MELANCHOLIC WET DREAM”の取材翌日、『Domicile Tokyo』でそのアジアツアーに帯同していたMike Cherman(マイク・シャーマン)と待ち合わせ、#Streetsnapsを敢行。Mikeは『HYPEBEAST』でも度々紹介している〈Chinatown Market(チャイナタウン マーケット)〉のファウンダーということもあり、スナップとあわせて彼の現状ついても尋ねてみた。世間話のようなカジュアルなショートインタビューも快諾してくれた彼だが、その話しの中では秘密裏に進行しているプロジェクトの存在や、かつて彼の手がけていた“あのブランド”のDNAを継ぐ新レーベルについても告白してくれた。
ー 今回東京に来た目的は?
メインはAlexander Bortz(アレキサンダー・ボルツ)を連れ回して、彼がアジアで見たいものを見せてあげることだよ。Alexはアメリカに対して大きな誇りを抱いているけど、東京や上海を見ることは彼のキャリアにとって大きな財産になると思うんだ。A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)やVince Staples(ヴィンス・ステープルズ)のジャケットも撮影して、まだまだ成長過程さ。僕個人としてもここにいる友達にSay Helloしたり、尊敬、感謝している人に会いに来たんだ。僕にとって、東京はストリートシーンで最も優れたリテーラーが揃う街で、アメリカに住む人たちのインスピレーションになるものが多数存在する。日本人はみんなアメリカのスタイルを取り入れているけど、僕たちはその原型が新たなものへと生まれ変わっているように感じるんだ。本当に素晴らしいよ。
ー お気に入りのショップとかレストランはある?
『東急ハンズ』ならいくらでもいれるね(笑)。それは一旦置いておいて、フリーの時間は色々なショップに行くようにしているんだ。『伊勢丹』、『Dover Street Market』、〈COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)〉とかね。(青山の)〈Prada(プラダ)〉までの通りもハイレベルで最高だよ。ご飯関係では『一蘭』をそれ一択ってぐらい愛している。次点で焼き鳥かな。メインはそんなとこかね。僕はまだ地方に行った経験がないから、東京以外の日本も掘り下げたいと思っているんだ。
ー ところで、Alexとは初めどうやって出会ったの?
僕とAlexは友達を通して知り合ったんだ。今は同じスタジオで作業するほどだよ。僕は心から彼が素晴らしい仕事をしていると思っていたし、今はもう一人の友達だね。僕は彼のポテンシャルを理解していて、彼をサポートして成功に導きたいと思っているんだ。多くの若手クリエイターは、次のレベルに行くために助けを必要としている。今回のポップアップは幸いにも成功で終わったよ。Poggyさんをはじめ、本当に感度の高い人たちが大勢足を運んでくれたんだからね。
ー 〈Chinatown Market〉も設立1年目にして反響がすごいと思うんだけど、その秘訣は?
すべてがこんなに早く成長していくなんて、最初は僕も正直驚いたよ。でも、ファッション界の移り変わりは本当にスピーディーだからね。かっこいいけど小さいブランドがデカいブランドに成長するまでには半年もかからないだろうね。何かしらのメリットや良い背景とか理由とかがあれば、ファンはその一部になりたいと思うんだ。〈Chinatown Market〉はその良い例かもね。マーケットで見つけたものに、僕たちらしいちょっとしたアレンジを加えたんだよ。〈Chinatown Market〉には今良い風が吹いていて、日本からも良いリアクションをもらっている。これを継続しようと思うと興奮せずにはいられないよね。
ー そういえばニューヨークからロサンゼルスに拠点を移したけど、デザインプロセスへの影響やアプローチの変化とかはある?
ロサンゼルスに住むようになって、毎日がちょっとハッピーになったってのが正直な気持ち。LAは住みやすいし、気分がいいね。自分の車や家も持てる。プレッシャーも減ったし、純粋に前より人生を楽しんでいると言えばいいのかな。そういった喜びが〈Chinatown Market〉にも良い影響を与えていると思う。同時にニューヨークでの経験すべてがインスピレーションにもなっている。僕はあそこで10年間を過ごしたから、本当に今僕がやっていることへの大きなヒントになっているんだ。
ー 〈Chinatown Market〉で何かスペシャルなプロジェクトが進行していたり……?
そうだね。ひとつ言っておきたいのが、実は来年新しいブランドを立ち上げる準備を進めているんだ。僕が〈ICNY〉でやっていたことを新たな形で復活させるつもりさ。今はブランドの作り方を学んで、それを新たなものへと変えるノウハウがある。具体的には言えないけど、〈Chinatown Market〉もとあるビッグブランドとコラボレーションを展開する予定だよ。みんなが僕の作った洋服に袖を通している未来を想像するとワクワクするね。
なお、〈Chinatown Market〉はブランドのオンラインストアからも購入できるが、『Domicile Tokyo』にも取り扱いがあるので、原宿に足を運んだ際は是非アイテムを手に取ってみてはいかがだろうか。
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Source: HYPE BEAST