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ピッティ・ウォモ第110回スペシャルゲストデザイナーに〈JiyongKim〉が選出
イタリア・フィレンツェで開催される世界最大のメンズプレタポルテ見本市

〈JiyongKim〉のデザイナー、ジヨン・キムが選出
イタリア・フィレンツェで年2回開催される世界最大のメンズプレタポルテ見本市「Pitti Uomo(ピッティ・ウォモ)」こと正式名称「Pitti Immagine Uomo(ピッティ・イマージネ・ウォモ)」の第110回スペシャルゲストデザイナーに、韓国発の新鋭メンズウェアブランド〈JiyongKim(ジヨンキム)〉のデザイナー ジヨン・キム(Jiyong Kim)が新たに選出された。2026年6月16日〜19日(現地時間)の会期中、〈JiyongKim〉は今回のために特別に構想されたプロジェクト型イベントとして、ピッティ会場内にて自身のビジョンをブランドならではのスタイルで発表する。
ジヨン・キムのバックグラウンド
ジヨン・キムは日本の⽂化服装学院、英国ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)といった名門ファッションスクールを卒業。在学中に〈LEMAIRE(ルメール)〉やヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)時代の〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉でインターンを経験し、2021年春夏シーズンより自身の名を冠した〈JiyongKim〉をスタート。彼のデザイン手法は、デッドストックやヴィンテージのテキスタイルを数か月にわたって太陽光や風、雨にさらすという緻密なプロセスを通じて一点物の衣服を生み出すことにあり、その結果として生まれる“Sun-Bleach(サンブリーチ)”加工やアシンメトリーな形状、自然に風化したような独特のパターンが特徴。ジヨンは自然の力を活用することで、独自かつサステナブルな美学を切り拓いてきた。「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」の主催するファッションコンテスト「LVMH Prize (LVMH プライズ)」の2024年度セミファイナリスト、そして『Hypebeast』がその年を代表する100組のクリエーターを選ぶ“Hypebeast100”には2023年から2025年まで3年連続で選出されている。
フランチェスカ・タッコーニによるコメント
「Pitti Immagine」のスペシャルイベントコーディネーターを務めるフランチェスカ・タッコーニ(Francesca Tacconi)は、〈JiyongKim〉の選出理由を次のように語る。「私たちは、JiyongKimのデビュー当初からその活動に関心を寄せてきましたが、近年のシーズンを通じて、その関心はより確かなものとなりました。彼のファッションに対する考察の独自性と、衣服を設計する手法がその理由です。彼のスタイルは、テクニカルな実験から洗練されたコントラストの表現まで幅広く、“Sun-Bleach”から高度なパターンメイキングに至るまで多層的です。私たちは、素材の“第二の生命”という新鮮なアプローチをピッティ・ウオモで紹介することが重要だと考えました。それは時間の絶え間ない流れと結びついています。彼の衣服はそれぞれ、持続可能でありながら再現不可能な自然の循環の中で機能するメカニズムとして構想されており、ヴィンテージ素材や衣服を独自の視点で再構築し、唯一無二のピースへと変換します。そこには時間の痕跡や、気候危機へのさりげない示唆も込められています。JiyongKimの思想は、芸術的かつスローファッションの理念であり、体験の真正性を称揚し、それを美へと昇華させるものです」
ジヨン・キムの声明
来たる6月、ピッティ・ウオモのスペシャルゲストとして招かれたことは、私たちにとって大きな名誉であり、非常に意義深い機会です。JiyongKimでは、衣服を固定された完成形として捉えるのではなく、時間や環境によって変化し続けるものと考えています。私たちの“Sun-Bleach”プロセスは、自然の力によって各ピースが形づくられ、コントロールも再現もできない痕跡を残します。
今回のプロジェクトでは、単一の瞬間を提示するのではなく、衣服・空間・時間がともに展開していく展示を目指しています。従来のランウェイ形式から離れ、より没入的で多層的な体験を提供したいと考えています。この展示を通じて、環境に応答し続け、時間の中で変化し続ける作品を提示できればと思います
