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ジミー・チュウのメンズ強化:小木基史(POGGY)がスタイル・キュレーターに

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お二人の出会いから始まる物語

小木“POGGY”基史(以下、小木):

「ジミー チュウ」は、2011年にメンズコレクションを立ち上げたのですが、当時の僕は「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」のバイヤーで、バイイングをさせてもらったんです。その時、一度サンドラとお会いして、2018年には共通の友人を介して再会し、それから交流が生まれました。2021年には、「ジミー チュウ」と僕、そしてアーティストのエリック・ヘイズ(Eric Haze)の三者でカプセルコレクションも発表しています。

「ジミー チュウ」のメンズコレクションに対する印象

僕、ロンドンがすごく好きなんですよ。紳士服の聖地と呼ばれる「サヴィル・ロウ(Savile Row)」や、革靴の名店が並ぶ「ジャーミン ストリート(Jermyn Street)」は、仕立てたり何かを買ったりするわけでもなく、単純に行くだけで気持ちが高まります。ロンドンは、そういったヨーロッパのメンズクラシックの最高峰がありながら、独自性の高いストリートファッションも、さまざまなジャンルの音楽も街に同居していて、そこに魅力を感じるんです。

それで、「ジミー チュウ」メンズのファーストコレクションは、メンズクラシックでは王道のストレートチップがありながら、UKのストリートのマインドも漂うスリッポンのスニーカーも混在し、ロンドンの両極を理解しながらウィメンズブランドだからこその華やかさも感じられたので、バイイングを決めた覚えがあります。

サンドラさんに対する第一印象と人物像

サンドラ・チョイ(以下、サンドラ):最初は、「常にハットを被っている日本人」のイメージでした(笑)。という冗談は置いておいて、POGGYさんの素晴らしいところは、日本だけにとどまらずグローバルかつジャンルレスに出没する旺盛な好奇心です。一緒に仕事をするようになってから分かったのですが、どんなことに対しても「なぜ?」「どうして?」という強い探求心を持っています。その追求する姿勢は、ファッションからデザイン、アート、モノづくりまで、幅広いユニークなコンビネーションを携えていて、1人の人間として尊敬しています。あとは、“エイジレス”なところ。ある種の人々は、一定のファッションスタイルにこだわりますが、彼の場合はクラシックなセットアップにストリートテイストのキャップを合わせたり、時代の感覚を超越したオープンマインドな遊び心を持っていますよね。ファッションやクリエイションにおいて、“遊ぶ“ことは重要ですから。

POGGYさんのメンズファッションシーンにおける立ち位置

サンドラ:今回、ジミー チュウはPOGGYさんを“スタイル・キュレーター”として迎えましたが、やはりキュレーターですね。いろいろなものを見て、感じて、取り入れて、既存のものを自分のテイストに形作る上手さがあります。これを形容する適切な言葉が見つからず、何と言えば良いか分からないのですが、それこそがPOGGYさんなんです(笑)。

あと、いま頭に浮かんだのが、ブランドとクライアントの“橋渡し”です。POGGYさんは、ランウェイで発表されたものを単に着るのではなく、自分らしい捻りを加えて日常生活に取り入れているので、双方に“現実味”を提供しているんだと思います。

“スタイル・キュレーター”としての役割

サンドラ:2021年にエリックとのカプセルコレクションを製作した際、POGGYさんと趣味嗜好やファッションに対する期待値などを擦り合わせたんです。それ以前から知り合いではありましたが、あの時がお互いを深く知る最初のステップで、2024年頃から密に連絡を取り合うようになりました。

その中で、何が決め手だったのでしょうか?

サンドラ:私は、ウィメンズのバックグラウンドが大半なので、メンズコレクションを“正しく”強化して成長させていきたい気持ちは常にありましたが、ここ数年ほどは注力できていませんでした。そこで、「立て直しを図るうえで誰に協力を仰ぐか」となった時、POGGYさんの人物像とメンズシーンに対する影響力や理解力を把握していたため、「もう、POGGYさん以外にいないでしょ」と。そして、一度限りのコラボレーションではなくて、一貫性のある長期的なコミットメントが理想だったので“スタイル・キュレーター”として招聘させていただきました。また、私は中国・香港で育ったのですが、香港では日本の文化が半ば崇められていて、私も魅了された1人です。そのため、リスペクトの気持ちから日本の文化と精神性をモノづくりに反映させたく、日本人の方と仕事をしたかったんです。

小木:実は、少し前にもジミー チュウから同じような話をいただいていたんですが、コロナ禍でクリアになってしまって。それでも、コミュニケーションを続けているうちに再び声をかけていただき、本当に嬉しかったですね。サンドラさんは、モノづくりはも

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