言わずと知れたストリートシーンの絶対王者的ブランド、〈Supreme(シュプリーム)〉。創業者James Jebbia(ジェームス・ジェビア)によって1994年に誕生した〈Supreme〉はFuturaフォントを用いたシンプルな赤いボックスロゴで広く知られ、その人気は近年加速度的に上昇。2017年夏には世界有数のラグジュアリーブランド〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉とのコラボコレクションを展開してファッションシーンに激震をもたらしたことも記憶に新しい。そのシーズン毎に発表されるインラインアイテムはもちろん、他ブランドやアーティストとのコラボアイテムとなれば販売価格以上の値段で取引されることも珍しくない(むしろそれが当たり前となっている)〈Supreme〉だが、そこまでの人気ともなれば無視できないのが偽物(贋物、コピー品、フェイク)の存在だ。ネット上のオークションサイトや街中でも一目ですぐに分かるほど拙劣な偽〈Supreme〉のアイテムを着用している人を稀に見かけることもあるが、今回そんな有名ブランドと(悪い意味で)切り離すことのできない偽物に関する調査レポートが登場した。
大手リサーチ企業「SEMrush」がアメリカ国内を対象に過去2年間に渡って調査して結論づけたその調査レポートによると、いま世界で最もその偽物アイテムが高い人気を誇る(ネットで偽物が検索されている)ブランドこそ〈Supreme〉であるとのこと。次いで2位と3位にはアメリカのレディースブランド〈Michael Kors(マイケル・コース)〉とシューズが有名な高級ブランドの〈Christian Louboutin(クリスチャン ルブタン)〉がランクイン。またそのレポートで特筆すべき点が、過去2年間の調査の中において、他の期間と比べ物にならないほど(500%超え)の偽者検索率を誇った期間が、2017年6月から10月にかけての期間という事実。既にお気付きの方も多いとは思うが、先述の〈Supreme〉x〈Louis Vuitton〉のコラボアイテム発売が正式に発表されたのがまさに2017年6月のことである。
あまりの人気の高さとその人気につけ込んだ姑息な人物によって生まれてしまう偽物の存在。偽物と知らずに購入してしまう人が気の毒であることもそうだが、その価格の安さと見栄を張りたいという気持ちから偽物と知っていて購入してしまう人々がいることも事実だろう。有名税とも言えるのかも知れないが、カルチャーとしてのファッションシーン全体から見れば毒であることは間違いなく、根絶することは難しいにしろ、消費者サイドの意識変革が一番重要なことなのかも知れない。
〈Supreme〉とも親交の深い〈Palace(パレス)〉2018年夏コレクションをはじめとするその他の注目ファッション関連ニュースの数々もお見逃しなく。
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Source: HYPE BEAST