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エルメスが新しいメンズウェアクリエイティブ・ディレクターを発表

グレース・ウェールズ・ボナーがエルメスのメンズウェアクリエイティブ・ディレクターに
ジャマイカ系英国人デザイナー、グレース・ウェールズ・ボナー(Grace Wales Bonner)が、エルメスのメンズプレタポルテ部門のクリエイティブ・ディレクターに任命されました。彼女は、ヴェロニク・ニシャニアン(Veronique Nichanian)氏が37年間務めてきたポジションを引き継ぎ、今後エルメスのメンズウェア部門を率いていきます。グレースはクラフトと文化の両方に情熱を注ぐデザイナーであり、彼女が手掛ける初のコレクションは2027年1月に発表される予定です。
グレース・ウェールズ・ボナーの経歴
グレース・ウェールズ・ボナーは、名門ファッションスクールであるセントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)を卒業後の2014年に自身のメンズウェアブランド〈WALES BONNER(ウェールズ・ボナー)〉を立ち上げました。2016年には「LVMH Prize」のグランプリを受賞し、2021年には「CFDA(Council of Fashion Designers of America / アメリカファッション協議会)」による“International Men’s Designer of the Year(インターナショナル・メンズデザイナー・オブ・ザ・イヤー)”、2024年には「The Fashion Awards (ファッション・アワード)」の“British Menswear Designer Of The Year(ブリティッシュ・メンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー)”に選出されるなど、数々の賞を受賞しています。過去10年間にわたり、彼女はメンズプレタポルテの領域において現代的かつ革新的なアプローチを展開してきました。
エルメスのアーティスティック・ディレクターからのコメント
エルメスのアーティスティック・ディレクターであるピエール=アレクシィ・デュマ(Pierre-Alexis Dumas)は、グレースについて次のようにコメントしています。「グレースを私たちエルメスのアーティスティック・ディレクター陣の一員に迎えられることを心から嬉しく思います。エルメスのファッション、クラフト、文化に対するコンテンポラリーなビジョンは、エルメスのメンズプレタポルテのスタイルを形作る上で大切な役割となり、メゾンの伝統と現代への確固たる視点をひとつに融合してくれるでしょう。グレースのアートの領域での実践、情熱と好奇心は、エルメスの創造的思考とアプローチに深く共鳴しています。私たちは今、互いに語り合う豊かな対話のスタート地点に立っているのです」
グレースからの声明
この度、エルメス メンズプレタポルテ部門のクリエイティブ・ディレクターとして任命を受けましたことを大変光栄に思います。これから新たな章の扉を開き、創造力あふれる職人やデザイナーの系譜に加わるということは、私にとって夢のようなことです。この魔法のようなメゾンに私のビジョンを届ける機会を与えてくださったピエール=アレクシィ・デュマとアクセル・デュマに、心からの感謝を伝えたいと思います
