20世紀の画像制作における独特な存在であるセシル・ビートンの遺産は計り知れません。この秋、ナショナル・ポートレート・ギャラリーは、エドワード朝の舞台の魅力と新時代のエレガンスを英国の感覚で織り交ぜた独自の美学によって、ファッション写真を高い芸術に変えていった「ヴォーグの王」と呼ばれるセシル・ビートンの革新的な貢献をたどる幅広い展示を開催します。

自己学習者の写真家であるビートンのオリジナル作品250点以上を紹介する本展示は、写真史家でありVogueの寄稿エディターであるロビン・ミューアによってキュレーションされました。「セシル・ビートンは、フォトグラファーやファッションイラストレーター、3度のアカデミー賞受賞衣装デザイナー、社会風刺家、エッセイの優雅な執筆者、時折辛らつな日記作家、スタイリスト、デコレーター、ダンディ、そしてパーティー好きとして、導入がほとんど不要です」とミューアは述べています。「ビートンの影響はファッション、写真、デザインの世界に及びます。英国の20世紀を代表する先見の明の力の1つであり、また、彼はニューヨーク、パリ、ハリウッドの芸術的な生活への持続的な貢献をも果たしました」。

ハイライトには、サルバドール・ダリ、フランシス・ベーコン、リュシアン・フロイト、オードリー・ヘプバーン、マリリン・モンロー、マーロン・ブランド、エリザベス・テイラー、マーガレット王女、そしてエリザベス2世の肖像が含まれており、ビートン独自の想像力豊かなレンズを通して描かれています。