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8⽉23⽇（現地時間）、〈Jordan Brand（ジョーダン ブランド）〉主催の「The One Global Finals」が⽶ニューヨークにて開催された。『Hypebeast Japan』は、東京予選に続いて決勝トーナメントを⾒届けるべく、現地に渡航。本稿では、その全貌を記したレポートをお届けする。
「The One」は、2024年に初めて開催された、15歳から18歳までのバスケットボール選手が参加できる1on1のバスケットボールトーナメントだ。マイケル・ジョーダン（Michael Jordan）が、兄のラリーと繰り広げた伝説的な裏庭でのバスケットボール対決に敬意を表したもので、彼のレガシーを受け継ぎ、次世代のスターたちに同じように激しい競争⼼を育んでいってもらうことを目的としている。部門は男子と女子にそれぞれ分かれており、世界各都市で行われた地域予選を勝ち抜いたプレイヤーたちが決勝大会へと進出。なお、優勝者は、誰もが憧れる“The One”のタイトルを獲得することはもちろん、アンバサダーとして〈Jordan Brand〉の一員に加わる。
2024年に行われた第1回目の「The One」は、フランス・パリの『District 23』にて決勝トーナメントが開催され、世界中から20人のプレーヤーが参加。日本からは、「Boogies Basketball」のU18に所属する吉村灯真と『京都精華学園』の満生小珀が出場した。両者ともパリの地にて白熱した戦いぶりをみせ、会場中は熱狂。なお、満生小珀は、女子部門で準優勝という輝かしい功績を残した。
そして、第2回目の開催となった今回のトーナメントは、5月のイギリス予選を皮切りに、北京からロサンゼルス、マニラといった世界17都市で地域予選を実施。東京予選は、7⽉5日（土）に『STAR RISE TOWER TOKYO』にて⾏われ、男子は『東山高等学校』の佐藤凪、女子は昨年と同様に満生選手が本戦に進んだ。この日は、ハイレベルなバスケの1on1トーナメントに加えて、同じくニューヨークにて決勝が行われる1on1のDJバトル予選、その他にもダンスショーや〈Jordan Brand〉の歴史を振り返る特別展示などが用意された。
なお、DJバトルにおいてはラッパー ReichiのバックDJも務めるLEAHが決勝トーナメントに出場。イベント終盤には千葉雄喜によるライブフォーマンスもサプライズで行われ、スポーツとカルチャーが交差する特別な1日に。その様子は動画に収めているので、ぜひ下記よりチェックしてほしい。
東京予選から約1カ月半後、世界中の都市から勝ち上がった男女22名のトップバスケプレイヤーと8名のDJが、“The One”の称号を獲得すべくニューヨークに集結した。22日（現地時間）には、翌日の本戦に向けてプレーイン・ゲームを実施。プレーイン・ゲームには男女各6名ずつが選ばれ、それぞれ勝ち抜いた3名が本戦に参加できるという仕組みに。満生選手は本戦から、佐藤選手はこのプレーイン・ゲームからの出場となった。
また、各プレイヤーは数日前から現地入りをしていたそうで、大会が始まるまでの期間は〈Nike（ナイキ）〉のNYHQ（ニューヨークの本社）にてスキルコーチを招いてトレーニングに参加。私たちはプレーイン・ゲームの朝にこのトレーニングの様子を見学し、その後行われる本番に向けてより一層期待を高めた。余談だが、NYHQ近くの巨大なビルボードには、「The One Global Finals」のフライヤーと全22名のプレイヤーのポートレートが映し出されており、街ゆく人々を圧巻するシーンも。
本番前には、東京予選を勝ち抜いた2人にコメントをもらうことができた。佐藤選手は「東京を代表してここに来させてもらっているので、自分の力を全て発揮できるように頑張りたいと思います」と、満生選手には「去年、決勝で負けたリベンジとして今回、この大会で一試合一試合全力で戦って優勝したいと思います」とそれぞれコメントしてくれた。
午後には、イースト川が一望できる『Pier 17』の特設会場に移動し、プレーイン・ゲームの観戦がスタート。当日のルールを簡単に説明しておくと、1試合8分で行われ、時間内に23点先取でゲーム終了となる。佐藤選手の対戦相手は、台北のYu Sheng Xing選手。この日の試合は、序盤では相手の選手が先制し優勢でありながらも、後半佐藤選手が追い上げ逆転勝利を果たし、本戦に無事出場した。……と思いきや、この試合はスコアの不一致により、再試合することが決定。惜しくも再試合にて佐藤選手は敗退となってしまったが、最後まで諦めず戦い抜き、会場中に勇姿を見せた。
夜になると、DJたちによる1on1の決勝予選を見るべく〈Awake NY（アウェイク ニューヨーク）〉の店舗に移動。バスケの1on1とは異なり、ここでは世界各都市から集まった8名全員がこの予選に参加し、その中から4名が翌日の本戦に参加できるという仕組みに。各DJの持ち時間は3分23秒で、時間内に審査員3名により技術が高く会場を盛り上げたDJが選ばれる。
会場内は、「The One」仕様に赤いライトが店中を照らしており、大勢の招待された地元のゲストたちが訪れた。LEAHの対戦相手は、シカゴ出身のDJ PREME。結果として審査員が選んだのはDJ PREMEだったのだが、彼女は、ニューヨークの地とアーティストにリスペクトを表した選曲もミックスしながら、日本人が少ないアウェーな状況の中でも東京予選同様、いやそれ以上に観客を沸かせていた。
そして23日、ついに「The One Global Finals」本戦当日。会場はスタートから入口に列を作るほどの大賑わいで（当選した一般客も入れるため）、関係者席には現役のNBA、WNBAの選手やレジェンド、〈Jordan Brand〉と親交の深いアーティストの姿もちらほら。満生選手の第1戦の対戦相手は、南京のChaoran Li。この試合は難なく勝利し、準々決勝に進出した。続く2戦目は、ニューヨークのローズ・シンプソン（Rose Simpson）と対戦。彼女は残念ながらここで負けてしまったのだが、相手のホームでもある場所で最後まで奮闘し、観客が魅入るほどの白熱した戦いを繰り広げた。
当日は、バスケの1on1がメインでありつつも、昨晩勝ち抜いた4名のDJによる1on1や、ローラ・ブルック（Lola Brooke）、シェック・ウェス（Sheck Wes）、ドン・トリヴァー（Don Toliver）、エイ・ブギー（A Boogie）といった豪華アーティストによるライブパフォーマンスなども開催。会場の熱を上げたDJバトルでは、ニューヨーク出身のDJ J-NICEが優勝した。さらに、終盤はサプライズでドローンショーも披露されるなど、盛りだくさんのコンテンツが用意。トリを飾ったエイ・ブギーのパフォーマンスでは、バスケの男女各部門で優勝したLAのテロン・ウィリアムズ（Terron Williams）とローズ・シンプソン選手の2人が彼と一緒にステージに上がるなど、会場のボルテージは最高潮のまま2025年の「The One Global Finals」は幕を閉じた。
この大会を通して、参加アスリートたちは“The One”の称号および〈Jordan Brand〉のアンバサダーになるチャンス以上のものをかけて戦っていた。これは、彼らにとって⾃らの称号を勝ち取り、期待を打ち破り、偉⼤さ、卓越性の象徴としての地位を確⽴するための挑戦だ。これからも、「The One」は次に来る者を照らし、次世代が⾃らの瞬間を掴みに⾏くことを⿎舞していくだろう。
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8⽉23⽇（現地時間）、〈Jordan Brand（ジョーダン ブランド）〉主催の「The One Global Finals」が⽶ニューヨークにて開催された。『Hypebeast Japan』は、東京予選に続いて決勝トーナメントを⾒届けるべく、現地に渡航。本稿では、その全貌を記したレポートをお届けする。
「The One」は、2024年に初めて開催された、15歳から18歳までのバスケットボール選手が参加できる1on1のバスケットボールトーナメントだ。マイケル・ジョーダン（Michael Jordan）が、兄のラリーと繰り広げた伝説的な裏庭でのバスケットボール対決に敬意を表したもので、彼のレガシーを受け継ぎ、次世代のスターたちに同じように激しい競争⼼を育んでいってもらうことを目的としている。部門は男子と女子にそれぞれ分かれており、世界各都市で行われた地域予選を勝ち抜いたプレイヤーたちが決勝大会へと進出。なお、優勝者は、誰もが憧れる“The One”のタイトルを獲得することはもちろん、アンバサダーとして〈Jordan Brand〉の一員に加わる。
2024年に行われた第1回目の「The One」は、フランス・パリの『District 23』にて決勝トーナメントが開催され、世界中から20人のプレーヤーが参加。日本からは、「Boogies Basketball」のU18に所属する吉村灯真と『京都精華学園』の満生小珀が出場した。両者ともパリの地にて白熱した戦いぶりをみせ、会場中は熱狂。なお、満生小珀は、女子部門で準優勝という輝かしい功績を残した。
そして、第2回目の開催となった今回のトーナメントは、5月のイギリス予選を皮切りに、北京からロサンゼルス、マニラといった世界17都市で地域予選を実施。東京予選は、7⽉5日（土）に『STAR RISE TOWER TOKYO』にて⾏われ、男子は『東山高等学校』の佐藤凪、女子は昨年と同様に満生選手が本戦に進んだ。この日は、ハイレベルなバスケの1on1トーナメントに加えて、同じくニューヨークにて決勝が行われる1on1のDJバトル予選、その他にもダンスショーや〈Jordan Brand〉の歴史を振り返る特別展示などが用意された。
なお、DJバトルにおいてはラッパー ReichiのバックDJも務めるLEAHが決勝トーナメントに出場。イベント終盤には千葉雄喜によるライブフォーマンスもサプライズで行われ、スポーツとカルチャーが交差する特別な1日に。その様子は動画に収めているので、ぜひ下記よりチェックしてほしい。
東京予選から約1カ月半後、世界中の都市から勝ち上がった男女22名のトップバスケプレイヤーと8名のDJが、“The One”の称号を獲得すべくニューヨークに集結した。22日（現地時間）には、翌日の本戦に向けてプレーイン・ゲームを実施。プレーイン・ゲームには男女各6名ずつが選ばれ、それぞれ勝ち抜いた3名が本戦に参加できるという仕組みに。満生選手は本戦から、佐藤選手はこのプレーイン・ゲームからの出場となった。
また、各プレイヤーは数日前から現地入りをしていたそうで、大会が始まるまでの期間は〈Nike（ナイキ）〉のNYHQ（ニューヨークの本社）にてスキルコーチを招いてトレーニングに参加。私たちはプレーイン・ゲームの朝にこのトレーニングの様子を見学し、その後行われる本番に向けてより一層期待を高めた。余談だが、NYHQ近くの巨大なビルボードには、「The One Global Finals」のフライヤーと全22名のプレイヤーのポートレートが映し出されており、街ゆく人々を圧巻するシーンも。
本番前には、東京予選を勝ち抜いた2人にコメントをもらうことができた。佐藤選手は「東京を代表してここに来させてもらっているので、自分の力を全て発揮できるように頑張りたいと思います」と、満生選手には「去年、決勝で負けたリベンジとして今回、この大会で一試合一試合全力で戦って優勝したいと思います」とそれぞれコメントしてくれた。
午後には、イースト川が一望できる『Pier 17』の特設会場に移動し、プレーイン・ゲームの観戦がスタート。当日のルールを簡単に説明しておくと、1試合8分で行われ、時間内に23点先取でゲーム終了となる。佐藤選手の対戦相手は、台北のYu Sheng Xing選手。この日の試合は、序盤では相手の選手が先制し優勢でありながらも、後半佐藤選手が追い上げ逆転勝利を果たし、本戦に無事出場した。……と思いきや、この試合はスコアの不一致により、再試合することが決定。惜しくも再試合にて佐藤選手は敗退となってしまったが、最後まで諦めず戦い抜き、会場中に勇姿を見せた。
夜になると、DJたちによる1on1の決勝予選を見るべく〈Awake NY（アウェイク ニューヨーク）〉の店舗に移動。バスケの1on1とは異なり、ここでは世界各都市から集まった8名全員がこの予選に参加し、その中から4名が翌日の本戦に参加できるという仕組みに。各DJの持ち時間は3分23秒で、時間内に審査員3名により技術が高く会場を盛り上げたDJが選ばれる。
会場内は、「The One」仕様に赤いライトが店中を照らしており、大勢の招待された地元のゲストたちが訪れた。LEAHの対戦相手は、シカゴ出身のDJ PREME。結果として審査員が選んだのはDJ PREMEだったのだが、彼女は、ニューヨークの地とアーティストにリスペクトを表した選曲もミックスしながら、日本人が少ないアウェーな状況の中でも東京予選同様、いやそれ以上に観客を沸かせていた。
そして23日、ついに「The One Global Finals」本戦当日。会場はスタートから入口に列を作るほどの大賑わいで（当選した一般客も入れるため）、関係者席には現役のNBA、WNBAの選手やレジェンド、〈Jordan Brand〉と親交の深いアーティストの姿もちらほら。満生選手の第1戦の対戦相手は、南京のChaoran Li。この試合は難なく勝利し、準々決勝に進出した。続く2戦目は、ニューヨークのローズ・シンプソン（Rose Simpson）と対戦。彼女は残念ながらここで負けてしまったのだが、相手のホームでもある場所で最後まで奮闘し、観客が魅入るほどの白熱した戦いを繰り広げた。
当日は、バスケの1on1がメインでありつつも、昨晩勝ち抜いた4名のDJによる1on1や、ローラ・ブルック（Lola Brooke）、シェック・ウェス（Sheck Wes）、ドン・トリヴァー（Don Toliver）、エイ・ブギー（A Boogie）といった豪華アーティストによるライブパフォーマンスなども開催。会場の熱を上げたDJバトルでは、ニューヨーク出身のDJ J-NICEが優勝した。さらに、終盤はサプライズでドローンショーも披露されるなど、盛りだくさんのコンテンツが用意。トリを飾ったエイ・ブギーのパフォーマンスでは、バスケの男女各部門で優勝したLAのテロン・ウィリアムズ（Terron Williams）とローズ・シンプソン選手の2人が彼と一緒にステージに上がるなど、会場のボルテージは最高潮のまま2025年の「The One Global Finals」は幕を閉じた。
この大会を通して、参加アスリートたちは“The One”の称号および〈Jordan Brand〉のアンバサダーになるチャンス以上のものをかけて戦っていた。これは、彼らにとって⾃らの称号を勝ち取り、期待を打ち破り、偉⼤さ、卓越性の象徴としての地位を確⽴するための挑戦だ。これからも、「The One」は次に来る者を照らし、次世代が⾃らの瞬間を掴みに⾏くことを⿎舞していくだろう。
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